外人の求める実利の精神に満ちた観光サービスを見直す時
海外旅行者のおもてなしについてなかなか手厳しい評価ですが、当事者の一人でもある外国人ならではの実感のこもった評価には、私たちは真摯に対応したほうが件というものでしょう。
日本人は日本人なりに、よかれと思う「おもてなし」を提供していますが、海外の人には響いていないことが往々にしてあるようですから、心のこもったおもてなしを提供する覚悟があるのであれば、お客様の気持ちをどこまで汲めるかが、問われるということでしょう。
このコメンテーターの外人は、日本のおもてなしを評価しつつも少々過剰だったり一方的だったりすることが、もったいないと評価しているようです。
日本人がよからぬことを遠まわしに表現する傾向があるのに対し、外人ははっきりと物事を伝えてくるそのギャップにそれぞれの意思伝達がスムースにいかないことが多いのは原因のひとつだと思われます。
日本の観光ビジネスは実利の精神が足りないとありますが、内面のおもてなしがどこまで伝えられるかに重きを置いている日本人のもてなし精神が、実利を重んじる外国人のニーズにどこまで刺さるか次第です。
日本のおもてなしを理解してもらう試みは、いままでさまざななアプローチを繰り返して今日に至っていますが、ここで岐路に立たされているのかもしれません。
あくまで日本従来の精神的な想いをそのままにして、外国人にそれを理解してもらう方向を貫くのか。
それとも、外人の求める実利に合わせてもっと解りやすく変化させて、形のあるおもてなしを創造していくか。
何度かの時代変革で形が西洋化されてきたこの国は、日本人の根幹にある本来の暖められてきた日本人の想いは、ここに来ていよいよ根幹の部分までの変革を求められようとしているのかも知れません。
@日本の観光ビジネスは実利の精神が足りない | 週刊東洋経済の書評から | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
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