教育が電子化される前に、まず心得・実践しておきたい事
電子黒板の前で、そこに投影される幾何学図形を慣れた手で操作して、問題を解いていく生徒……こんな授業風景が既に日本の学校で見られているそうです。この一見未来の学校の姿のような風景は、学業にどのような影響を与えるのでしょうか。
昨今TVで放映される授業風景の一つによく出てくるようになりました、この風景に出てくる「電子黒板」や「タブレット」を器用に捜査して授業を受ける生徒を見ていると、柔軟性があるんだなぁと余りの違和感のなさにちょっと気後れさえします。
今の子供たちはPCネイティブと言われているほど小さい頃からネットやゲームでPCなどのデジタルデバイスをおもちゃのように、扱いなれているので当然と言えば当然でしょうが、オニ教師の弾丸チョークが飛んで来ることは無くなったのは、ちょっと風情が無くなったと言ったら、ジイサン扱いされますかね。
色々メリットも多い電子機器の教材は、ちょっと気になる所もあったりします。
黒板が長い間使われたことで、手で書きながら考え覚えるという良さは、タブレットでも同じことが言えますが、手を使って書く機会を段々少なくさせることになるでしょう。
今すぐにではないでしょうが徐々に、手で書く時間をその分考える時間に費やせるというのは簡単ですが、手を動かすことで脳が刺激を受けるという効果は期待できなくなります。
手も含めて学習していたものが、目と耳だけで学習することで、脳への負担は格段に大きくなるでしょうし、今までの授業の進め方では合わない部分も今後カイゼンしていくことになるでしょう。
その間に、リアルに教育を受ける子供たちにとっては、決して実験台にさせてはならないのです。
それに、今後こういったデバイスの負担は全部ではないにしても、今までのようにノートや鉛筆程度の負担ではなくなっていきます、こうした事で学習環境に格差がより大きくなっていくことが在ってはならないのです。
子供の学びやは、たとえ教材が進化しようが、未来的になろうが、昔も今もそしてこれからも、子供たちが手や足や、もちろん目や耳で人間の五感全てをつかって伸び伸びとできることが大前提だという事を、教育に関わる全ての大人は忘れてはならない、唯一無二の鉄則だという事を言いたかったのです。
その上で、デジタルデバイスが役にたつのなら、大いに喜ばしい事です。
教育は「紙」から電子に? | 鍵本聡
http://www.huffingtonpost.jp/satoshi-kagimoto/electronic-education_b_8075584.html