企業戦士から家庭戦士へ、家族や自分を守る気づき
夫婦のどちらかが居なくなったら、という心の準備は今が楽しければ、なおわすれているかも知れません、考えたく無くても何時か必ずくるのですから。
この記事を読んでいると男の身としては虚しくなりますね、むしろ哀れささえも漂いますが、日本の高齢者夫婦の多くがこの状況になり得るリスクをはらんでいます。
高度成長期に、夫働き詰めで妻は子育て家庭を守るのに精一杯、それでも何とか乗り切ってようやく安定した老後を迎えられる、そう思った矢先に隣にいた伴侶が居なくなる。
この記事はあくまで夫側の立場で書かれているのですが、妻側の話だとここ迄悲壮感は漂わなかった気がします。
正直同じ男性の筆者が読んでも、ただの愚痴にしか聞こえなのですが、今までの夫婦の役割分担がいびつ過ぎた感は拭えません。
団塊世代以上の世代夫婦ではどうしてこのようになってしまったのか、一時期話題になった定年離婚がなぜ起こったのか、この点において、彼らの子世代達は反面教師として学ぶべき事は多いのかも知れません。
以前にも何度か男性社会・タテ社会について記事りましたが、男性主導のあまりに偏った社会がまかり通った事実は、人生の終焉にこのような位つまらない結末を起こすことになったのは、残念な事です。
国の政策にも問題があったかもしれません、ただやはり個人の問題は夫婦が、しかも男性主導の社会であったのならば、夫が家庭のバランスを見守っていくべきだったのでしょう。
夫は妻に、家庭は任せればいいと言うのは男性側の夢想であり、妻の本当の声も聞けないまま死に別れた夫はその家族の、または夫婦の現実が見えていないまま、独り虚空に放り出されてもノスタルジーに浸る姿は救いようはありません。
夫はどれだけ過酷な企業社会を生き抜き、国に貢献して来たかは分かりませんが、その分妻や子供たちは過酷な家庭環境を維持してきた事に、未だ気付こうとしない者もいるのです。
今ようやく日本でもワークライフバランスが声高に叫ばれるようになりましたが、タテ社会に振り回されるだけでは無く、そもそも自分にとって何が大切なのか、真剣に考えましょう。
仕事のスキルしか学ばなかった男性の哀れさを繰り返さないように、家庭のスキルも学ぶ知恵を知っても良いと思います。
急増中! 妻に先立たれて「家計崩壊」 〜年金は半分に! でも、出て行くカネはむしろ増える | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44886