再生エネルギー神話崩壊に学ぶ日本の姿勢
再生エネルギー開発の旗印にもなっていたドイツの太陽光発電事業が崩壊の危機に陥っているという記事ですが、単に既存発電とのすげ替えでは破綻してしまうのでしょうか。
ドイツと日本では様々な事情は異なりますから、そのまま破綻を鵜呑みにしないにしても、残念ながら短絡的な判断では上手くいかないという事例にはなってしまいました。
それでも日本には原発被害のトラウマがある以上、これも短絡的な原発選択をするわけにもいきませんよね。
百歩譲って非最後数年の内に、被災者の救済の目処が立っていればまだしも、5年以上経った未だ目処さえ立ててていない上で元のさやに戻そうとするとしたら、無策だったと言われても仕方がないのですから。
ここまでで言えることは、将来の子供たちに少なくとも今までとは違った未来を渡さないといけないという事実です。
既得権益に推されて誤った過去を、押し付けてはならないと言う事であって、今の利便性に多少犠牲を払ってでも新しい現実を渡してあげないといけないはずです。
幸いな事に、日本はドイツの事例を基に学ぶ機会を得ましたし、自然を利用したエネルギー開発は、自然との共生が大事であり数ある手段の中から取捨選択していく必要がありますか。
今までのような自然に左右されないと信じられた方法は実在しないことを、多くの犠牲を払って学んだ私達にとって、過去の幻想に頼らず上手く自然を利用したエネルギー開発に、舵を切る絶好のチャンスと言えるでしょう。
短絡的な一つの手段に頼らないベストミックスは、その一つ一つが安全であって選択肢となりますし、慎重である日本人にとってリスクを知ってしまった核分裂発電は選択肢になり得ません。
ある意味一からの選択となる発電のベストミックスの一つに、漸く太陽光や風力に加えて、地熱発電が現実的になりつつあります。
他にも日本の国土に合った方法はありますから、そういった相応しい方法を採用し安くするするには、まず安定した電力供給が出来る仕組みやインフラも含め、障害になるなら既得権益の枠組みを解体して、一からの見直しを私達は政府へ求めなくてはならないのです。
再生エネルギー「神話」の崩壊! 脱原発で頭を抱えるドイツの現状 火力発電所の増殖、そのうえ電気代はフランスの2倍に | 川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」 | 現代ビジネス [講談社]
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44833