日本戦後の節目の国際的戦争史観
かつて、絵画の巨匠パブロ・ピカソが故郷の反戦を風刺した「ゲルニカ」は有名ですが、戦争を多角的な目線で見つめることはとても有意義なことです、芸術は殊に時代に敏感な作家の琴線に触れる戦争を反映することが多いようです。
日本の芸術家やデザイナーでも、海外生活をした経歴がある人では、戦争に触れる人がいますが、一般の人が戦争について語るよりは、影響力と表現力が豊富な分、伝わりやすいのかもしれません。
その反面、日本独自というより海外に影響されるために、世界歴史上の戦争について表現することがおおいようです。
意外とグローバル視点から見た日本のそれは、日本国内で言っているそれとは印象がかなり変わるようで、それが本当に客観的なのか単にファッション的なオシャレ感覚でとらえているかは、一概にには言い切れません。
でも、できれば日本人は(他の国の戦争経験者もですが)一度日本を抜け出して世界目線で世の中の戦争を見つめなおせたら、また何か新しい見方が生まれてきそうな気はします。
現実的には難しいので、ネットでさまざまな意見を垣間見ることくらいしか出来ませんが、それでも今までよりは客観的なものの見方が出来ているのではないかと感じるようにはなりました。
父母の世代では決して見えなかった、世界じゅうの生活者の今の声がうかがい知れるという時代は、海外を飛び回る芸術家やデザイナーほどではないにしても、世界のナウを共有できる良い時代だと思います。
閉鎖的な時代にも雑念の入らない、それなりの純粋な歴史観や考えができて良いものではありますが、観察環境の選択肢のある時代にもそれなりの良さがあるのだな、と思えるようになりました。
【戦後70年】奈良美智さんがドイツで驚いた「敗戦国の歴史認識」
http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/15/yoshitomo-nara-no-war2_n_7991432.html