介護、仕事の両立が当たり前の時代の福祉の姿
家族の介護は、自分が存在する以上当たり前に行き当たる人生のイベントになりますが働きながら介護をせざるを得ない人が増えるとともに、介護者・被介護者ともに今までのような介護生活は望めなくなってきました。
これによって、介護給付金や介護休暇などの今までの保障では追いつかなくなっているのも関わらず、未だ旧態依然の福祉制度をほとんど改善していません。
というより改善出来る資金がないのが現状のようですが、考えてもみればあと数十年ほどは被介護者は介護者の量を上回ります、その間だけ介護保障を手厚くすることができるか否かにかかっています。
実際にそのようなことは可能かどうかは、実施した前例はありませんからやってみないとわからないでしょうが、それではやったとしてどうなるでしょうか、それは既に答えはでていますが今の税金徴収のままでは、給付金を減らすしかないことが分かっています。
経済中心の社会では、介護で生産性が下がる以上それを良しとすることは絶対にあり得ません、つまり何かで穴埋めをするか、別の生産性をあげる仕事を増やすことになります。
いままでは、補助してくれる家族や福祉で帳尻を合わせられましたから、問題が表面化しませんでしたが、今はそうでもないのに仕組みは今までと変わらないのです。
おかしなはなしですね、でも時の政府が国民と企業のご機嫌をうかがいすぎた結果がこれです、本来既に税の仕組みを根本改正する取り組みを、企業側も消費者側もどれだけ抵抗があっても、断行すべきだったのでしょう。
何れにしても税は安く福祉は手厚くはありませんので、私たちもどちらかに覚悟を決めなければならないでしょう。
東京新聞:親の介護、仕事どうする? 女性向けに体験談冊子:暮らし(TOKYO Web
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2015080302000172.html