ハンセン病元患者と子供達の触れ合う姿を見て
昭和とその前史から存在する人権侵害から、戦争を学ぶだけでは不十分な課題があるようですね。
みなさんは学校などで教えられ、人権問題をお知りになっていると思いますが、ハンセン病患者さんのそれも含まれていました。
他にも、被爆者や同和でも地域や世代によっては、忌み嫌われ不遇な生活を強いられてきた方々が、少なからずいらっしゃる事実。
こういった話は引っ越しや、結婚など人との縁が変化する時に、今でも真のように囁かれる、本来都市伝説にされるに等しいものです。
その独自の選別眼は、日本の狭い土地の中でそこに住む人々が、異なった慣習を持つ人々と交わるのに必要な保険だったのかも知れません。
現在開かれた日本では、誤りと承知していても消すことができなかった、その慣習との決別の節目になるかも知れないのです。
もちろん、世代による違いは有るでしょうし、正常な子孫を残したいという遺伝子がそうさせているような本能を否定する訳ではありません。
ただ、保守的な意図で暗黙的に盲信させる悪しき慣習もあったのは事実です。
開けている世界でも、様々な言われなき差別は数えきれませんが、その世界の平和解決に関係しようと宣言した日本が、まず克服すべき試練であるのは間違いありません。
紹介記事にある交流は、その前向きな試みの象徴であり、私達大人は正しく過去の黒歴史を伝えながらも、殊更に差別意識を押し付けないよう配慮は必要でしょう。
東京新聞:草津の療養所 ハンセン病元患者と小中学生ら俳句で交流 :群馬(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20150808/CK2015080802000186.html