JR東海の今後で見えてくる中部の観光
地方創生で移動手段として重要な鉄道は、バスや旅客機と相まって欠くことはできませんが、中部地方をエリアとするJR東海の初代社長のご意見に耳を傾けてみましょう。
記事によると、過去の失敗から当面直接観光には力を入れない方針のようですね。
利用者の利便性に重きを置いて、東と
西を繋ぐパイプとしての役に徹する事、恐らく「リニア新幹線」開通に専念するに当たって、サービス拡張を控えるためでしょうね。
開通後に状況を見て観光事業を本格化しようとお考えのようですが、その時どうなるか? 読みが当たっていれば良いのですが、名古屋観光都市化に影響無いと良いですがね。
素通りの習慣が著しい中部地方において、地元私鉄企業との官民交えての計画が急務のようです。
それはさておき、地域観光としての鉄道の魅力は、記事にもあるように明智鉄道や武豊線などの、鉄道観光をいかに都市とリンクして、アクセスをスムーズに出来るかは、関連自治体同士が主体で動かないと、鉄道企業単体では無料です。
一種の「すごろく」のように点と点を繋ぐ仕事を、自治体が取り持って連結し、後はそれぞれの点の特徴・魅力を高めていく。
そこにはこの地方ならではのテーマに沿っていることが大前提となります。
縦社会の日本ではなかなか横連携は馴染みませんが、以前ブログでも紹介した愛知県と茨城県の研究・産業都市間の高速バス連携の実例もあります。
直通バスで技術を繋ぐ、茨城交通の英断
http://kuromaryu.hatenablog.jp/entry/2015/07/22/184157
今こそ、知恵を絞って中部地方の観光観を創造して欲しいですね。
初代社長が語る、JR東海の「観光列車論」 | 鉄道最前線 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイ
http://toyokeizai.net/articles/-/76607