くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

福島原発事故以降も続くコロナイゼーション変革

 

 入植的概念が国内に定着化し、やがて自決へと変化していく。戦後日本国民性を同意義な解釈で、精神科医が戦後日本の社会現象をユニークな視点で分析した記事の紹介です。

 

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 racial self-determinationの意味 - 【名詞】:民族自決英辞郎
 民族自決(みんぞくじけつ、self-determination)とは、各民族集団が自らの意志に基づいて、その帰属や政治組織、政治的運命を決定し、他民族や他国家の干渉を認めないとする集団的権利。自決権ともいう。(wiki

 colonizationの意味 - 【名詞】【不可算名詞】植民地化; 入植(Weblio辞書).

 

 堀有伸氏の記事によると、日本の戦前から戦後・現在までに至る間に国民の意識の変化は、国民の精神下での植民地化の変化によって説明しています。

 

 本論の考察を進めるために、経済学者の野口悠紀雄氏著書によれば、日本においても1940年代以前には企業では英米型の株主優先の会社、非終身雇用、直接金融が中心であったそうです。それが、1940年代に太平洋戦争における総力戦に向けて金融システムも整備されて戦時経済に移行しました。(抜粋)

 

 戦前の1895年から1945年まで「外へのコロナイゼーション」が起こって、1945年から1995年までの「内へのコロナイゼーション」へ変化したという解釈です。

 その経緯の具体的な変化というのは、戦前では海外への植民地政策であり、戦後には戦争放棄した日本でそれは、国内の「沖縄米軍基地誘致」「原発誘致」だったと言います。

 さらに、その進行は1995年以降の「自動化・自発化されたコロナイゼーション」へと変貌していきます、地震津波により福島原発の崩壊後の被災地への補償は、事故後5年を経過した今でも思うように進んでいません。

 一方で、本来即時廃止すべき原発の復帰・被害対処に1兆円以上もの予算をつぎ込み、そこに住民復興以上の力点をおいている政府の姿は、国民被害の補償をないがしろにし、まずは自分のしっぽに着いた火消しを優先しているかに見えます。

 

 日本的なナルシシズム、つまり自己を愛するが故に、他社をないがしろにして自己肯定する現れと見なしているのです。
 作者はこれへの真剣な反省が行われるべきと警告しています。

 

 自分がコロナイゼーションを推進する主体なのですが、同時に自分がコロナイゼーションを仕掛けられる植民地となっているのです。自分の一部がサディスティックに自分を責めさいなみ、自分の一部が主体性を失わされてマゾヒスティックに攻撃にさらされています。(抜粋)

 

 この行為を自虐的にしろ起こすことは、racial self-determination(民族自決)の状態になんら変わりありませんし、恐ろしいのはその変化や心理状態に全く自覚が無い点がこの後も輪をかけた自虐的な自決へと突き進んでいく可能性を予見させることです。

 

 この現象は、かつて明治維新以降や、満州事変前後にも起こっていたと思われ、全くとは言いませんが、日本人の性質はそれ以来変わっていない可能性が高いという事なら、それは変化させなければならないと思うのです。

 

 

 

コロナイゼーションの進展としての東京電力福島第一原子力発電所事故対応 | 堀有伸
http://www.huffingtonpost.jp/arinobu-hori/post_9738_b_7778974.html

www.huffingtonpost.jp