幸せを運ぶ黄色いタクシー、西武鉄道イメージ作戦
映画「幸せの黄色いハンカチ」で黄色は一躍幸福のシンボルカラーと躍り出たわけですが、海外の町ではよく見る「黄色いタクシー」も日本で採用する会社も増えてきました。
かつてのイタリアの黄色いタクシー
そもそも西武鉄道は、電車本体色は「黄色」で、創業100周年を記念に、関連事業のタクシーもそのコーポレートカラーに統一するというのが、そもそもの目的だったようです。
昨年米ニューヨーク市のシンボルでもある黄色いタクシーの、ベース車に日産自動車のNV200というバンが採用されたのは話題になりましたが、その話題に黄色のイメージは日本でもアップしたことも今回の変更に影響を与えたのでしょう。
ニューヨークのこのタクシーと言えば「イエローキャブ」の異名がありますが、日本人にとって、かつての歴史的に良いイメージがありませんでしたが、それも今は昔で、印象が薄れたのも大きいのではないでしょうか。
それに、元々先にもあげた、故高倉健さんの名画で、黄色=幸福というイメージが私たちのなかにあって、本来は比較的ビビットな色味は、日本人は敬遠する傾向がありますが、この黄色は何かと愛称がいいのか、黄色を使った商品なども結構ウケがよかったりします。
しかし、車両に至ってはこの黄色、塗料技術上もっとも扱いにくい色で、経年劣化の影響ですぐに退色するため、大衆車向けではないのですが、こういった限定目的でつかわれるタクシーなら、退色はメンテナンスが可能ですから、うってつけかもしれません。
既に海外ではニューヨークをはじめ、原色ファッションご本家のイタリアなどでも採用されている「イエロータクシー」は、目立って見つけやすいし、おしゃれに思う人も増えてきていますから、良いタイミングかもしれません。
また、高齢者社会に向けても、色調認識の落ちるお年寄りにも分かりやすくて、定着してこれば、あたらしい日本の文化のひとつにも出来そうです。
西武鉄道「黄色い電車」がタクシーに…7月から運行開始
http://response.jp/article/2015/06/30/254533.html