幅広い年齢層の市民が集う「究極の図書館」
図書館ならどこの町にでもあるわ!と言うなかれ。意外や意外にも、図書館が流行っているか否かが、その自治体の「活性化」バロメーターになるとしたら、どうでしょうか。
岡山県立図書館の利用者数がものすごいことになっているそうです、数字はもちろん延べ人数だと思われますが、人口の半分以上が月に利用している計算です。
それもそのはず、広大な東京ドームほどの施設だとかで、かつ3分で借りたい本が手もとに届くらしい。
「すばらしすぎる!」
筆者も唸ってしまうほど、素敵すぎる。
現在本もネットで買える時代とは言うものの、ネットで実際購入出来るのは新刊の書籍が中心で、購買層も十代後半からせいぜい40代が中心、人口層から言えばまだ少ない。
日本国内に限って言えば、紙本の方が情報量は圧倒的で、ゆっくり読書を楽しむ時間を楽しむのが定着していますから、本を無料で借りられる図書館の本は、唯一ネックの探す手間(これはこれで楽しかったりしますが)、借りる手間が省ければ、蔵書の多い紙本は、まだまだ暫く意義があります。
また、公共施設としての「触れ合う・集う場所」としての機能をしっかり果たしているのでしょう。
来館者同士のコミュニケーションは、もちろんですが、退職したり、独居生活している高齢者などの増加や、子供含む若年層の集いの場など、様々な趣味・嗜好の市民が、気軽に来られる図書館は、周りに人が居て、安心して過ごせる数少ない場所ともいえます。
暴力や犯罪とも最も遠い空間とも取れますが、体育館やグラウンドといったスポーツ施設とバランス良く機能すれば、まだまだ活用策は、見いだせるということなんでしょう。
果たしてこの図書館が採算度外視でどこまで出来るかはわかりませんが、紙本をこよなく愛する人達のニーズを理解している限り、きっとたくさんの人たちが集まって来るでしょうね。
年100万人が集う「究極の図書館」の魅力
http://toyokeizai.net/articles/-/74005