子供が教える子供向プログラミング教室と、未来の仕事
数十年後には、今ある人が行っている職業の半分が機械に取って代わられると、予測されていますが、人の方が向いている職業を模索する上で、子供がいまからでもITやプログラミングに関心を持つ事は理に適っていると言えるでしょう。
ITネイティブである子供達は、小さい頃から情報を操ります
今回も久しぶりの「TED」からの記事ですが、子供向けのものも多くなってきて、将来を有望視される子供たちが、数多く参加しています。
こういった状況を見ると、既に子供たちの世代では格段の速さで大人顔負けの才能や、実績を披露するなんていう話もごくごく普通になりつつあるのは驚きですが、このような子供たちの頼もしい活躍は、私達大人にとっても大いなる刺激であり、未来への希望でもあるのです。
今回のKIDSは、幼い頃からプログラミングに目覚め、まるでおもちゃで遊ぶかのような感覚で自然に覚えたという経歴の持ち主で、その13歳になった彼が思い立ったのは、子供が子供にプログラミングを教える環境です。
子供が教えられるのは、筆者の時代では遊び位でしたが、今や大人でもできないプログラミングを子供が教えてしまう時代なのです。
ただこのプログラミングは、大人がシステム開発に実際使用しているものとは違っています。
http://educode.jp/scratch/ (educodeサイト抜粋)
「スクラッチ」という、米MITメディアラボのミッチェル・レズニック教授中心に研究・開発された子ども向けプログラミング言語です。
ミッチェル・レズニック教授レズニック教授は、子どもたちが人から教えられるのではなく、ものづくりを通して自ら学んでいることに注目し40年以上にわたる研究の上、「レゴブロック」や「スクラッチ」を開発しました。
「スクラッチ」はプログラミングを手段としてものづくりの楽しさを学ぶために開発されており、子どもたちがこれからの社会をより良く生きるために必要な力(考える力、つくる力、伝える力)を身につけることを目的にしています。
子供の情操教育に特化しているようで、比較的簡易なだけでなく、プログラミング教育を通して、仕事で体験しうるさまざまなスキルを体験するのに丁度いいモノだそうです。
もちろん、今回の主役の山内奏人氏のように、通常のプログラミング言語(彼はRuby)へのスキルアップにつなげる選択肢もありますが、その道に進まないとしても、その体験が、近い将来体験していくであろう、子供の仕事のスキル形成に役に立つという点が優れているのだと言います。
いずれにしても、今の(特に小さい)子供たちは、私達が経験してきた仕事とは異なった種類の職業に就く可能性が大変高いという事です。
楽観的にかんがえれば、未知の仕事を今から心配してもとりこし苦労だという見方もあるかもしれません、でも少し見方を変えれば、今から自分オリジナルの仕事を創造していけるチャンスを秘めているということも言えるのです。
「仕事探し」ではなくて「仕事創り」なんて、なんかモノ、すごくワクワクしてきませんか?
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