くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

家族が快適なデンマーク、お一人様快適な日本?

 

 日本の技術が生かされる国、デンマーク医療費がかからない、学校も無料、街も安全だから安心=幸せにつながる国の幸せ度とは何でしょうか、日本はどこを学べはいいのでしょうか?

 

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青年は勤務中でも年5日ボランティアを認められ、老人を福祉施設や散歩など福祉に携わる

 

 

 国連の幸福度調査2013、2015全国1位の幸福国での朝は、自転車通勤ラッシュで始まるようです。首都コペンハーゲンの朝8時、大通りは車より多い自転車が風物詩で、市民の60%が通勤に利用する、かつての中国・東南アジアの光景にそっくりです。

 その中には、子供を乗せるカーゴのついた変わった自転車も、通勤前に子供を送るのも一般的。さすが子育てしやすい国っぽいです。

 市周辺の道路は、車道、自転車レーン、歩道が区分けされ10年前に整備されていて、渋滞緩和効果以外にも、エコでCO2(排ガス)削減から始めたら、結果エネルギー削減・市民が健康思考になって医療費削減にも繫がったとか。

 道路は自転車仕様に徹底しており、市とコペンハーゲナイズ・デザイン社が、道路整備を手掛けた、ランプで信号とのタイミングも計れる、足止め、ゴミ捨て可能。

自転車専用道路で水路の多い街中もすいすい。
 電車へもすいすい、無料で自転車を乗せる無料車輌を思い切った所、1000万人/月という売上アップもあったのこと。

 さらに、住宅にも自転車に優しいマンションもあって、市街は自転車中心の街に。

 

 所得格差少世界一、医療費・教育費ゼロでは、共産国の失敗がありますが、全体の幸福のために個人の幸福を犠牲にしていない秘密とは何でしょう。

 

 日本でも出店した雑貨店、TIGERの仕事ぶりを紹介。

 立って仕事をする調整付デスクでストイックな光景も、女性も多くその就業率7割だそう。お昼に出かけるのは社員食堂、と言っても他の会社と合同で、社食シェアも一般的な光景とのこと。

 日本とは違うヨコ社会で、意見やアイデアも言いやすい組織体制。実働部門は限られた上司が、部門全体を統括し商品化決済も全て決める方式で、新鮮なアイデアが短期間で商品化できる強みがあるようです、働きやすそうですね。

 

 9時から午後4時までの7時間勤務で共働きが一般的。
家庭での作業は夫婦平等が基本、子供の学校送り迎えも夫婦交代・食事も交代子供とのコミュニケーションもとりやすい。

 北欧は物価高でもデンマークはまま安いようです。女性はもちろん、男性の買い出しも普通の風景、買い出し戻っても5時、夕食・洗濯も交代、相手はフィットネスや自分の余暇に使えます。食事は原則家族一緒だそうです。

 一般的にワークシェアすると労働生産性は落ちますが、夫婦で一人分計14時間働くと思えば同じで、生産性1990年あたりから、日本とは逆にアップしていて、政策で夫婦で働きやすい仕組みや、出生しやすい法制度に取り組んだ結果ですね。

 これは、国民の政治参加の意識が高いためでしょう、低くても80%の投票率は当たり前の意識のようで、国民が政治をコントロールしている証拠です。
(この仕組みは、以前紹介した記事で、名古屋市緑区の生協が取り組んだ病院開発の話と同じです。政治家に勝手な事をさせないよう監視することは大事ですね。)

 消費税は25%ですが、国民が納得の上で、民意が反映されての税率なので誰も高いとは思いません。

 さて、デンマークの子育てはどうでしょう。
カフェの外周りにベビーカー赤ちゃん放置?中の母親は起きている子だけ中へ。
「外の方が良く眠る」日照時間が短いこの国は、日に少しでも当てたいと、元気な子が育つと言われる。
 この国は地理上日照時間が少ないので、この国ならではの慣習です。
一見放置ですが、赤ちゃんが起きれば、赤ちゃんアラームが報せてで安心です。そしたら、かごごと取り出して、中へ連れてはいります。


  こういった発想は国民性のようで、合理的な面と、前向きな発想、そしてかれらの勤勉で内省的な資質から来るようです。
 必ずしも全てが日本人とあてはまるわけではありませんが、勤勉で質実剛健なところは日本人とよく似ています。

 

 最後に、福祉です。
 デンマークでは一般的なボランティア。若年が、年5日勤務中に認められていて。勤労奉仕で老人を福祉施設から散歩に連れていく制度があり高齢者も淋しくりませんし、市民が一体で高齢者と接しますから独身者でも淋しくありません。

高齢者専用施設も欧風に合理的で、我が家の様なしつらえで自由に使えますから、普通の自宅感覚で利用できます。

 これらも、高い消費税に裏打ちされた、手堅い税収がモノをいっているようです。

 

 日本在住のデンマーク人は言います。
「若くて独身なら日本の方が便利、家族をもって老後もならデンマークを選ぶ」


 日本がこの国の待遇を実現するには、中央集権的なタテ社会ではなく、地方分権による地方への効率的なリスク分散させる事がカギになるようです。
 今の仕組みでは、地方の実情を知らない中央が何を決めても、徒労に終わるからです、徐々に地方にリスクだけでなく権限(金)を与えて、地方個々に独立採算させて、結果で中央がまとめないと、真の地方活性化はありません。

 地方があまり活気づいては、中央が制御しにくくなると懸念しているのでしょうが、もう中央にまともにコントロールするゆとりなど無くなっているのです。
 その分地方に課せられる責任も重大です、そろそろ効率の悪いお役所仕事は卒業してくださいね。

 

 

デンマーク人は本当に幸せなのか?|住んで初めてわかった「幸福感」の違い
http://diamond.jp/articles/-/32485

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