くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

新スパコン稼働で一気に加速する、核融合炉実現化

 

 プラズマ核融合の研究をしている、核融合科学研究所岐阜県土岐市)ですが、核融合反応を司る、プラズマ反応の効率を上げる膨大な計算を賄うために、ついにスパコンを導入したようです、これで一気に実現に拍車がかかりそうです。

 

 

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このエイリアンの様な筒の中をプラズマが突き抜ける、この現象を制御するのに膨大な計算が必要

 

 日本に大災害をもたらした「核分裂」での核資源発電の限界は、既に頓挫している「もんじゅ」の例に出ているように、構造上制御できなくなった場合の対策は取りようがない事から、火力に人間が扱える限度を超えるものです。

 

 一方「核分裂」によるそれは、同量の核資源で桁違いのエネルギーを生産可能な、まさに「夢のエネルギー発電」ですが、人の利用を阻んだのは、その安定した核融合反応を実現するためには、核分裂以上に制御が難しく、プラズマという超高温の状態をコンスタントに維持する高度な技術、その高温に耐えうる炉の実現で、技術面でした。限界がありました。

 また、大惨事になることは無くても、今までの技術では発電量が殆ど出せず、大量の発電ができず、莫大な費用がかかるわりに効果が来た出来ずにいました。

 

しかし、昨年からいよいよプラズマの安定した高出力化に目処が立ったために、一気に核融合反応炉の実現が時間の問題とされていた経緯がありましたが、ここにきてその時間短縮に今までの8倍の計算処理能力をもった「スパコン」を導入することができたのは、時間の問題を一気に短縮できる、という事です。

 

 相変わらず核物質を原料に使う事には変わりありませんが、原料として最有力の水素を安定的に供給するプラントを開発できれば、核資源なしでの夢の発電エネルギーを手に入れるのも夢ではなくなってきました。


核融合」と「核分裂」、同じ核物質反応を利用した発電なのに「核融合炉発電」の話題は、ここまで期待感を膨らませられるのは、なんとも奇妙な気がします。

 

 

核融合科学研究所、総合理論演算性能2.62PFLOPSの新スパコンシステムを稼働
http://news.mynavi.jp/news/2015/06/01/303/

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