くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

エンジンから見える、自動車立ち位置の変貌

 

 かつて4論者の祭典「フォーミュラー1(F1)」で、もう何年もまえに、大排気量=ハイ・パフォーマンスだった時代から、レギュレーションが大幅改変されて、エンジンを小型・高出力化されたように、市販車にもその波がトレンドです。

 

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今のエンジンに求められるのは、少ないバリエーションで多車種に対応させること

 

 

  私達(ここでは車をこよなく愛する人々)は、そろそろ車の心臓部にも新しい波が押し寄せている革新を認めて行く必要がありそうです。

 

 ガソリン燃料でで動く、レシプロエンジンの時代はむしろ長すぎたと言えるでしょう、車好きならそれはそれで良かったのでしょうが、それ以外の人には合理的な考えをしていきます。

 つまり、本来エンジンは小排気量(小型)で高出力を出せた方が効率的な筈ですが、今までが様々な事情があってか、V12気筒エンジンから日本の3気筒エンジンまでバリエーションが、これからはある程度種類を限定してしかも小型化への技術革新が主流になりつつある時代なのだそうです。

 

 また、その背景には小型EV(電動モーター)自動車も実用かされ、普及をはじめまていることもあるでしょう、各自動車メーカーは従来のそれ自体を楽しむ為の車づくりとは別に、企業存続のための車づくりに本腰を入れているという事です。

 カギになるのは、CO2削減条約による各国のノルマ達成という課題です。

今までは、どちらかというとアメリカ主導の車づくりでしたが、もう何年も前から欧州主導の車づくりに世界の波が変わってきて、ドイツ車の代表される「合理的な車」の評価が高くなっているためでしょう。

 もう、ガソリンが豊富にあるからガンガン燃やして爆走する、時代は過去のものであり、自動車の技術革新は部品の簡素化、エンジンのダウンサイジング化、より居住性・運転時の快適さに重きを置かれる時代です。

 

 それに、既に自動車は「機械」では無く「電子機器」の塊になっています。
コンピュータのプログラム一つで、いか様にも味付けできるソフトウエア・デバイスになっているのです。

 そこには「いじる楽しみ」も「乗りこなす楽しみ」も、従来の機械車だった自分とは雲泥の差が出来ていて、自動車に詳しい人なら、それを見て見ぬふりをせざるを得ない経験をしてきたのではないでしょうか。

 そういう意味でもう、自動車は乗る人を選ぶ嗜好品ではなく、買いさえすれば値段相応の楽しめる装飾品に変わりありません。

 

 ですから、一部のスポーツカーや、ブランド車を除いては、見えないエンジンなどは、故障しなくて目立たない方が都合が良くなっていますから、同じ性能なら小型で故障知らずの方が受けが良いわけで、かつてスポーツ感を演出した「ターボ過給」やも「スーパーチャージャー」も小型化高効率化で低出力エンジンの補助装置として使用されるのが普通ですし、爆走族の騒音で問題問題になった「マフラー」もより排気効率を上げるために進化しています。

 これからの 技術革新とは、こう言うところに帰結する事になるのでしょう。
害が出るモノは可能な限り小さく、少なく、同じ性能にする為に技術努し力すべきと。

 

 なんか、こんな話ばかりをしていると、筆者も含めて車好きの人には面白くないかもしれませんが、今までよりも何の苦労もなく乗りこなせる車の方が、その分車本来の「乗る楽しさ」や「ドライブ」そのものを楽しむゆとりというもの良いのではないかとは思うのです。

 さらに、今後は自動運転自動車を開発している企業も増えているようですから、運転する・操る楽しみはなくなっていくかもしれませんが、それもこれからは、より安全快適に移動できるメリットや、電車や観光船みたいに「乗っている間を楽しめ」という事なんでしょう。

 それはそれで、楽しみに集中できることは新しい自動車ライフの提案なのかもしれませんし、これが良いことか悪いことかはその本流を見極めてからでも良いんじゃないかと、最近思う次第です。

 

 

 

小排気量エンジンのススメ

http://gqjapan.jp/car/stop-and-go/20150525/think-small

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