くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

戦艦大和引き揚げ自民”有志”って……何の有志ですか?

 

 終戦記念日にはまだまだ時期尚早ですが、 政府議員の一部で終戦間際に多くの船員の命と共に沈没した軍艦「レイズ・ザ・ヤマト」の検討をしているそうです。

 

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戦艦大和の沈没海域付近の夕暮れ

 

 

 この春、アメリカ人資産家によって戦艦武蔵の沈没地点が特定され、世界中にその遺影が公開されていましたが、それに刺激を受けたのでしょうか、日本自民党の議員の中で「戦艦大和を引き上げろ」計画ののろしが上がったようです。

 

 北緯30度43分、東経128度4分。

 東シナ海、長崎と沖縄本島の中間海域にあたるこの地点は、戦艦大和が沈没した場所として特定されています。

 この海中深くに、多くの乗組員と、艦橋含む艦体中央部を無くして艦首と艦尾がバラバラに沈んでいると言いますが、ここに来て大和を引き揚げる計画とは、どのような背景があるのでしょうか?

 今まさに国防に関する仕組みが変わろうとしている中で、このような話が上がってくるのは、どう少なく見ても「戦争への畏敬の念」ではなくて「戦争意識の回帰・高揚」ととらえてしまうのは筆者だけではないと思います。

 筆者の父親は「戦中・戦後」に生きた、いわゆる戦争肯定派の人でした、それは現実に連合国を敵として戦ったのであり、そういう空気を体現していたからです。

 その父に影響を受けた筆者は、今でも感情的に日本が戦争をしたことに肯定的なところがありますが、今は色んな情報が解ってきて単に肯定するには無理があることも良く解ってきました。

 自分一人の考えだけで言えば、日本が将来有事に巻き込まれた場合国が危機ならそのために戦う気概は持っているつもりですが、家族や次世代の若者たちのことを考えれば、キッパリ有事に巻き込まれるようなことには反対しています。

 そういった気質の人間ですので、この「大和引き揚げ」の話題を聞いて、どう考えても慰霊のためとか、戦争を繰り返さないために引き上げるとはどうしても思えなくて、記事にしました。

 もし唯一海深く眠るこの遺影を引き揚げる事を許される者がいるとすれば、それは大和または、護衛艦搭乗戦没者のご遺族・親族の方々だけだと思っています。


 

 

戦艦大和引き揚げ検討 自民議員有志、政府に提言へ

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000051224.html

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