野生イルカの購入ダメ。除名予告で揺れる水族館
前回「ただのいぬ。プロジェクト」を紹介しました。
ここで申し上げたかったのは、命あるものの差別についてだったんですが、今回記事の通告ほど理不尽なものはないと思わざるを得ません。
今回は「イルカ」です、先のプロジェクト的発想からすれば当然「擁護」となりますが、その行為は、日本にとっての独自文化・慣習の破棄を意味するのです。
この通告をしている団体は西洋人です、彼らは動物保護の対象外の動物はどうなっても、一切不問です。
なぜそうなるのか?それは判断基準が彼ら独自の基準だからです、それを単に批准することが協会加入者の条件となっているだけなのです。
まあ当然そうなるわけですが、問題なのはその判別基準がまるで世界標準の如く受け取られかねない点です。
平たく言えば、この団体の基準≠世界基準ではないはずですが、それを盾にいくらローカルな事情を説明しても絶対に理解してくれません。
世界動物水族館協会は、今月中に改善申告しないと除名としています。
郷に入れば郷に従えという判断をするのか、あくまでもご当地の事情を守り通すのか、悩ましい選択が迫られています。
経緯:
5月9日報道、水族館のイルカの自然種の入手方法が協会基準に反する、不適切と判断され、改善しなければ除名と世界動物水族館協会が日本動物園協会に通告。
除名となれば、希少動物の入手に加入できなくなるリスクは大きい。
和歌山県で行われるイルカ追い込み漁そのものに、以前から自然保護団体からも妨害をうけていたものが、今回は世界動物水族館協会(先月21日付け)が、入手方法が倫理規定に違反するとし、日本動物園協会の会員資格の停止を通告したもの。
内容は急を迫るもので、1か月以内に改善されない場合は除名すると通告。
戸惑い隠せない動物協会、殆どのイルカを太地町から仕入れていたが、無理を通せば、スマトラトラを動物協会から借りているが、これが出来なくなる懸念。
95%以上は動物園生まれ、繁殖用施設を持っていても、自然種を取り込まないと繁殖しなくなるという遺伝学上の問題があり、模索が続く模様。
今後協会内で協議の上、決定するとの見通し。
捕まえた野生イルカの購入ダメ 除名予告で揺れる水族館
http://www.asahi.com/articles/ASH5C4VWTH5CUTIL013.html