くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

ご当地商品『富士山サイダー』は何を教えてくれる?

 地域再生の呼び水として『ご当地商品』がまず挙げられますが、今回の紹介記事のケースは、『気付き』と、意外な『発想の転換』が引き金になっているようです。

 

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 ご当地商品には、一目でこの地域のものだと分かる『単純さ』と馴染んでほしいと願う『親しみやすさ』が重要ですが、かといって、今まであるもののリメイクや、当地の人しか判らない独自過ぎ(これはこれでアリですが)では、地域集客にはつながりませんよね。

 役所の方々は、色々頭を悩ませていらっしゃるとは思いますが、ネットを探していると、いろんなところで、意外な人がそのヒントを提供してくれていることがあります、今回の紹介記事もそんな『お宝情報』のひとつですが、どこにヒントがかうされているのでしょうか。

 

 一部抜粋では、商品を開発したのは『地元愛』に満ちた木村さんという、一人の民間の方の取り組みが始まりです。

在る事で再起した木村さんは、「わさびラムネ」を思いつきます。(以下抜粋)

「最初は静岡特産のメロンを使ったラムネを考えました。あの頃はおいしさの追求に未練があったんですね。でも、加熱殺菌のできないペットボトルには果汁を入れられない。色は同じだし、特産物には変わりないのでわさびでいくことにしました」

緑色つながりでメロンからわさびへ即変更。繰り返すようだが子どもの発想である。飲むとピリッとくるまずいラムネがこうして誕生した。

「あえてまずいものを作ろうというのですから、社内は開発段階から大反対です。でも、強行して作ってみたら面白がって置いてくれるお店がありました。いつでも売れる冬眠しないラムネであることがわかったのです」

夏場の売り上げが大半を占めるラムネは、冬になると「寝てしまう」のが常識。だが「わさびラムネ」は高速道路のSAや道の駅で土産物として話題になり、年間を通して売れ続けたのだ。

「お客さんは『あいつに飲ませてやろう』とパーティーの罰ゲームグッズのような感覚で買っていくようです。味はそんなに関係ないんです」

勢いづいた木村さんは「カレーラムネ」を開発。この商品の発想も安易、いや独自のものだ。

「私はカレーが好きでして、とくに小学校の給食に出たカレースープが大好物。給食のカレー味のラムネを作ったら同級生は泣いて喜ぶに違いないと確信して開発しました。ま、実際に、『まずいまずい』と喜んで買ってくれるのは30代までの若者ですけどね」

ユニークすぎる2つの商品が挙げた成果で木村さんは悟った。大手と同じことをやると圧倒的な体力差で置いていかれる。むしろ180度反対の方向に進むべきなのだ、と。(以上抜粋)

 

 読んでいて、とても面白いですね。
木村さんの新商品への熱い想いが、これだけでも伝わってきます。

 今回書きたかったのは、以前の『生協病院』の記事でも紹介させていた大来ましたが、『街づくり』は役所だけの仕事ではなくて、市民と納得のいくまで話し合った要望を如何に形にまとめるか?が重要で、やる・やらない在りきではないということです、役所の方が一から十まで行う必要は全くなくて、名古屋市は市民を街おこしのアドバイザーとして上手く利用してくれればいいだけのことです。

 ただでさえ、人口減少傾向にありシンクタンクの収拾に苦慮せざるを得ないこれからの時代こそ、かつてのギリシャ・ローマ時代の民主主義の基本に戻るのは必然ではないでしょうか。

 

 

「富士山サイダー」はなぜ脚光を浴びたか -木村飲料社長 木村英文 宣伝がいらない商品名

http://president.jp/articles/-/14999

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