くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

開港から10年目、中部のハブとなる『セントレア』

 アジア地域のハブ空港としての中部国際空港セントレア』。開港した2005年は、「愛知万博」が開催され世界で名古屋が注目された年でした。
その開港から今年で10年が経った今、名古屋の国際化を目指すための今後を考えます。

 

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 セントレアには開港後、2007年度には欧米系航空会社を中心に国際線は週354便あったのですが、2008年リーマンショック後の景気悪化で、国際線利用者・路線数が縮小、2013年度には週290便まで減りました。

 また、格安航空ブームもありましたが、空港の価値、地域観光との連動をうまく評価されず誘致も成功したとは言えず、業績としては不味い結果となっています。

 このように経営として問題視されていはいるものの暗い話題だけではなく、空港自体の体質は健全なのをご存じでしょうか。 

今年3月12日、イギリスのスカイトラックス社調査アンケート評価で、3部門で世界最高評価を獲得するほどなのです。

中部空港が世界最高評価を受けた3部門
The World’s Best Regional Airports(ザ・ワールド・ベスト・リージョナル・エアポート)部門
Best Regional Airports in Asia(ベスト・リージョナル・エアポート・イン・アジア)部門
Best Airports:5-10 million pax per year(ベストエアポート:5-10ミリオン・パックス・パー・イヤー)部門

 それに、日本では羽田空港に次いで顧客満足度が高い空港に選ばれています。
つまり、日本の美徳とする『おもてなし』がしっかり機能していて認められており、
空港の品質は、アジア諸国の国際空港として利用者に高く評価されているのです。 


 また、そういった空港の価値を高めるために、周辺地域の施設との連携としてのイベントも実施が始まっています。

ディズニープリンセス/ドリームイルミネーション』限定開催(2015年3月31日迄)
連動する様に、蒲郡市にある総合レジャー施設での『ラグナシアイルミネーション』(5月まで延長決定)開催中。

  こういった民間連動のイベントや、地の利を生かした伊勢ー鳥羽ー名古屋(熱田)・名古屋との史跡や海産商品とのコラボイベント、将来的には港湾観光の寄港機能も加味して、海と空を直結できる機能実現とか、まだまだセントレアの秘めた能力は在ると思います。
 鉄道がリニアによって注目を浴びた様に、当に優秀な『セントレア』を文字通り生かす第2の話題や地域づくりに生かす方法を、行政主導にこだわらず民間からの提案や企業連携で積極的に実行できる風土こそ、国際観光地域としての条件だと思う次第です。

 筆者的には、できれば愛知県か名古屋市主導での県境をまたいだ中部圏共存と活躍を希望したいのですが、いかがでしょうか?