くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

図書館運営を民間ノウハウで計画。

 筆者はこれでも、本を読んだり書いたりするのが大好きですが、常日頃からスタバのような居心地のイイ図書館が無いかな~と思っていましたら、身近でこんな話題がでてきました。

 民営企業が関わる公立の図書館は前例で1件、佐賀県武雄市にありますが東海地方で2例目となる名古屋市隣接の小牧市での公共施設の民営化、どうでしょう?

 

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佐賀県武雄市にある、武雄市図書館

小牧市、TSUTAYAと連携図書館を。
(03月18日 NHK newsWEB記事)
TSUTAYAと連携図書館を - NHK 東海 NEWS WEB

 愛知県小牧市名古屋市の北、濃尾平野中央に位置する都市で、来年4月から市立図書館の運営をレンタルソフト店「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC社)に委託する計画を発表。


 同市は、小牧駅西に新図書館新設に、新年度の予算案に盛り込んだ。市の規模は面積約63km²、人工およそ14.7万人で、現図書館の蔵書数は約23万冊を70万冊まで増やすとの事なので、約3倍の見込みですね。

新館完成は平成30年に開館予定だそうですので、5年後の人口増加を見込んでの予想ですね。

トピックはその建設や運営に、「TSUTAYA」の運営ノウハウを導入して、市の関連私設。サービスの活性化と利用者の増加にどうつなげるか?でしょう。
 この図書館の建設や運営に当り、設計段階から運営会社「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(以下CCC)らと連携、協議を続けてくそうです。

 市は、蔵書の増設・カフェの併設や学習スペース拡充といった利便性を高め、利用者増加を期待しますが、CCCが同様にかかわって成功を収めている佐賀県武雄市の市営図書館の実績や、神奈川県海老名市の今年秋に改築オープンされる市図書館のモデルがあります。
 これらの事例では既に問題や市民の評価も出てきていて、参考にされていると思われます

 武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍 「館内併設のTSUTAYAに配慮?」との疑問の声に武雄市は

利用客殺到! 佐賀・武雄市図書館の「体が喜ぶ空間」:PRESIDENT Online - プレジデント 

 

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 先例の三重県桑名市立中央図書館は、2004年(平成16年)に新築され、日本で初めてPFI(Private Finance Initiative)手法で市立図書館を建設・運営し、当時注目を集めました、現在も順調に運営されて実績を示していました。

 因みに桑名市は、建設当時の人口約11万人、面積約57キロ27km² で、会館時の規模は、蔵書数約30万冊、利用者登録数3.5万人だそうです。 
富士通の図書館情報システムを導入し、たしかニュースでも報道されました。

 また、神奈川県海老名市立図書館が、リニューアルに向けて昨年4月1日から、先のCCC社と図書館流通センター(TRC)との共同事業体が指定管理者として、海老名市立中央図書館と分館である有馬図書館の運営をスタート、再オープンは2015年10月予定。
蔵書数は開架部が約12万冊~25万冊、閉架部が約17万冊~9万冊。
年間利用者が約14万人から約100万人に増加を期待しているとの事。

 前例が小牧市と同規模でな見込みもほぼ同様な事から、若干計画に年数がかかっている事を除けば、現実的な計画だと思えます。
だた、市民との対話はこれからのため、如何に市民の希望を上手にくみ取れるかが成功事例へのカギになるのではないでしょうか。

 名古屋市は規模も大きく、仕組みも複雑なのでまんま参考にはならないでしょうが、今後改築が必要となる区図書館や、民営委託での予算分散化などの大きな参考にはなるでしょうから、注目ですね。

  今日は、マジレスでした。