くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

『あおなみ線SL運行計画』その後

 スピード化や時短が叫ばれる現代で、精神のゆとりの確保をする手段として、日本各地でSL(蒸気機関車)が人気を得ており、地域振興にも貢献しているようです、筆者ももう10年以上前ですが、その内の一つで今も人気のある大井川鐵道のSLに乗ったことが有ります。
 静岡県の大井川沿いを金谷駅から北上して山間奥深い千頭駅まで全長39.5kmもの区間で、自然と情緒を満喫出来る希少な観光設備ですが、2015年2月24日に中日新聞が知らせた報道によりますと、
 名古屋市は表題の件で、静岡県の大井川鐵道の車両貸与の交渉を続けていましたが、困難との回答があったとのことです。
 
 筆者はこれを初めての知りました。
調べるに、大井川鐵道は名古屋の名鉄グループ第三セクターのようですので、交渉がしやすいと考えたのかもしれませんが、そもそも経営は決して順調ではなかったようですし、昨年の機関車トーマス企画が成功して漸く軌道に乗りかけた状態ですから、他に貸すゆとりはまだ無いでしょう。
 車輌は現存するものを走行可能な状態まで復元するだけでも億というお金が必要だそうです。
当初名古屋市が捻出した4000万円程の予算ではそもそも苦しいと思われますが。
 
 2012年に計画が発足して当時2013年に限定運行の計画を立てて乗客者募集もかけていました、確かに当時から賛否両論ありましたので超えなければならないハードルは沢山あったと思いますが、残念というかやっぱりと言うか未だ実現には至っていません。
 引き続き市は大井川鐵道側と交渉を続けるとしており、2016年の実現を目指しているようですが、実現は今後も見通しがついていないようです。
 愛知県には西尾市(幡豆)にある、あいち子どもの国に現役の小型SLが有りますが、川村市長は大型にこだわっているようで、名古屋市科学館に展示中の大型機の復元に関心を示されているようです。
 
 発想や試みは大変面白く、できれば支持したいところですが……、今後も見守って行きたいと思います。
 
 
名古屋市のSL運行構想>河村たかし市長が提唱。2013年2月の2日間、あおなみ線(名古屋-金城ふ頭)の一部区間などで実験運行した。市は16年度に大井川鉄道から車両を借りて2日間程度、あおなみ線全線で臨時運行しようと、レール改修の設計費など2000万円を15年度当初予算案に盛り込んだ。予算案は今月9日に発表されたが、大井川鉄道が車両貸与は困難との方針を固めたことを22日、本紙が報じた。(中日新聞