くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

名駅周辺の変わりようは、名古屋の次世代街づくり挑戦の姿

 

 メイエキ・名駅名古屋駅東(西)口が、どんどん進化しています、出かけていくたびに次々と変わっていくのには驚くばかりです。

 

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 こんなきれいな夜景が見える通称「名駅(メイエキ)」こと名古屋市中村区名駅1丁目周辺の、JR・名鉄名古屋駅東側(駅ひがし)周辺は、住みたいランキング急上昇の一等地でもあるそうすが、ここ数年リニア新幹線着工の話題からこっち、ビル開発が急増して、日に日に姿を変えている状態です。

 

 筆者としては、これだけでは心配なことがあります。それは名駅の利便性が高まることで、関東・関西方面から来訪するビジネスマンや観光客には、来やすくなって、それはそれで喜ぶべきことです。

 ただ、名古屋市の繁華街の双璧と言えば、「名駅」と「栄」なのは有名ですが、その 名駅」と「栄」実は戦後復興以来から、ものすごいライバル意識が強くて、事あるごとに仁義なき発展競争を繰り返しているのです。

  ここで名駅ばかりが注目されて一歩的に発展するのは、栄としては耐え難い屈辱です。と言いますか、栄派の筆者としてはと申し上げたほうが正しかったりしますが、今は圧倒的に栄は地味ーな変化しかしていないわけですね。

 

 名古屋に詳しい方は大方ご存知だと思うのですが、筆者のようにお気に入り・行きつけの繁華街が、名駅派と栄派に分かれるという話がよく出ます。

 もちろん、極論の部分はあって、本山・星丘、最近は自由が丘と、人気な繁華街はあるので、今なら必ず名駅・栄に分派されるわけではありませんが、東京なら渋谷か池袋、大阪なら難波か梅田みたいな、おしゃれな所は沢山あるのに、ご当地の避けては通れない象徴的な繁華街のポジションを争う場合に、お約束で出てきたりします。

 

  しかし現実は非情です、栄派の熱い思いを踏みにじるかのように、一方的に名駅地区だけが、どんどん発展していきます。このままではいままで栄が名古屋市内地価ナンバーワンの座が……と葛藤が後を絶たないのですが、不毛な私事はこの辺りにしておきます。

 

 さて、名駅の魅力について、仕事がら長年名駅について見つめ続けた方が書いた記事を紹介します。

名古屋駅130年の歩み、一冊に 交通ライター・徳田さん:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

 

 下の名古屋都市の開発計画は、名駅はもちろん、その東側納谷橋・御園座周辺にまで広がっていて、栄は市バスと地下鉄(名駅から歩いてもそんな距離無いですが)と、金山などのJR路線から離れていることもあって、大規模開発は停滞しているようです。

 少し前には、ナディアパークとかオアシス21などの大規模開発がありましたが、いまは落ち着いているようです。

 

市街地計画

http://www.arpak-cdc.co.jp/gyoumu/city.htm

  栄周辺は、その北に構える「名古屋城」や名城公園開発が進むことで、改めてその存在を他地域のひとにアピールできることでしょう。

 

 さて、名古屋駅周辺は地域に住んでいる地元民にとっても、思い入れの店や場所が多いところなのは間違いないですが、一方出張で名古屋に来たビジネスマンを中心に、この地方の玄関口であるこの駅には、多くの他の地域や海外からの訪問者が、出入りする玄関口でもあるため、それぞれの人に思い入れの店や場所があると思います。

 そういう人にとってこの駅街は、短時間で名古屋の印象を決めてしまう、まさしく玄関口の宿命を抱えているのも事実です。

 良い印象が残るか否か、シビアさも要求される街なのかもしれません。

 

 その意味で、訪れる人々に最高のおもてなしができる街として、常に洗練されて行かなければならないのでしょう。

 この点が以来の人から見て、街の位置づけとして栄などとは、役割が異なるのかもしれません。その意味で栄は、どちらかと言えば「ディープな名古屋」「一歩踏み込んだ名古屋」という表現ができるかと思います。

 

 ここぞと一気に開発が進む名駅の最近の話題でも、ちょっと集めただけでこんなに見つかってますので、飛ぶ鳥を落とす勢いを感じますし、名古屋の顔である以上、まだまだ様々な入れ替わりが起こってもいいと思います。

名古屋市名駅周辺の総合デザインで民間提案募集へ : 日本経済新聞

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO02126780Q6A510C1L91000/

 名古屋駅前開発、人も自転車ものみ込む|日経アーキテクチュア

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldnews/15/041100554/?ST=smartbuilding

タッチパネル案内板が稼働 名古屋・栄、多言語で店など紹介:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160419/CK2016041902000051.html

名古屋市:観光施設等における公衆無線LAN(観光・イベント情報)

http://www.city.nagoya.jp/kankou/category/390-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html

「NAGOYA Free Wi-Fi」、名古屋市内のサークルK、サンクス約280店に(Impress Watch) - Y!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00000035-impress-sci

三菱地所が先陣、高層ビルが変える名古屋:日経ビジネスオンライン

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/031500282/

 愛知の商業地、地価上昇に弾み 名駅に職住が集積 : 日本経済新聞

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO98730100S6A320C1L91000/

大名古屋ビルを岐阜の味が席巻 岐阜市の2店舗が出店 岐阜新聞 Web

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160326/201603260911_26977.shtml

ジェイアール名古屋高島屋、1階に免税手続きカウンター : 日本経済新聞

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO99516410R10C16A4L91000/

JR東海、リニア非常口で大林組JVと契約(時事通信) - Y!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160406-00000033-jijc-biz

<ビアガーデン>早くも名古屋の百貨店に…寒さ対策に鍋(毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160405-00000088-mai-soci

モーニング喫茶リヨン(名古屋市中村区)=大竹敏之 /愛知 - 毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20160402/ddl/k23/070/157000c

 コメ兵、名古屋駅前に大型店 来年5月高級店客に照準:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ424K9NJ42OIPE00F.html

「KITTE名古屋」飲食や物販36店が入居  :日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFD16H24_W6A310C1L91000/

 名駅にアジアンビストロ タイ、中国、ベトナムインドネシアの料理を提供 /愛知(みんなの経済新聞ネットワーク) - Y!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160412-00000008-minkei-l23

 

 さらに、新しいものがどんどん入って刺激しあうのはいい意味での新陳代謝になりますが、もう一つの名駅の役割として、古き良き名古屋を残すことは大切ですね。

 逆に街の新鮮さを保つのには、欠かせず避けては通れませんので、こうした都市開発で、名古屋のイメージを外向きにも向上して、新しい名古屋感のようなものが形成されれば、名駅周辺への刺激にもなるでしょう。 

 名駅周辺のいいところは、昔ながらの商店街や、飲み屋街、町なみも残していこうと地元の人は努力しているところも魅力でもあります。

 

ユニークな店次々、「ネオ下町」に 名古屋・円頓寺朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ3J6QZFJ3JOIPE02G.html

リニア中央新幹線名古屋駅周辺の開発: 三日画師のかすかだり

  リニア新幹線路工事で昔ながらの商店街のある土地買収が騒がれていますが、買収を断念したところもあって、これは単に未来の鉄道がスムースに開通すれば、その地域は幸せになるというものではないということでしょう。

 栄派の筆者でも名駅界隈で大好きなのは、「円頓寺」や「駅西」などの商店街です。

 そこにはまだまだ戦後復興してきた名古屋の雰囲気が色濃く残っている、東京で言えばゴールデン街のような、ノスタルジックワールドなんですね。

 

 古い文化というのは、後でそれらしく作ることはできますが、それでは味わえない空気感は、昔のままの建物や文化が維持されてこそ味わえるもので、壊すのは簡単でも残すのはとてもむつかしいことが、この買収の困難さを物語っています。

 そこに生活する人の時間の流れと、その間近にある速い時間の流れが、一つの街に混在できてこそ、人間らしい街になるのではないかと、思うのです。

 

 今回は、心ならずも勝手に対抗心むき出しにしている名駅の開発について書きましたが、近いうちに栄の話題てんこ盛りな時代が来ることを願っております。

 そのためには、まず名古屋城納屋橋開発が、そのきっかけになることを願っている昨今です。