くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

通信基盤の覇権と安全性を問われた2018年

 ソフトバンクユーザーにとって、一時的であったにせよ日中の通信障害の発生は大変だっただろうと察しますが、この件で改めて気付かされたのは、今やリアルの世界と同等にネットワークでの仮想世界が、無くてはならない生命線であった事でしょう。

国をあげてのまちおこしとして期待が膨らむ、来る2020年の最大イベントの東京オリンピックパラリンピックでは、ネットワークサービスは必須であり、ロンドンのそれを超える世界的にも壮大な実験場として注目されています。

 

その大イベントを1年後に控えたこのタイミングに起こった通信障害を、前向きに捉えるとしたら、むしろ課題を再認識されたと見れば好都合だったとも取れますが、来年も未曾有の通信インフラに関わる課題は予想を超えて増えていくと考えられるだけに、むしろ私たちがそのボリュームに慣れていく必要があります。

つまり、この通信インフラを核としたネットワークと人との関わりや、それをベースとしたAIと人との未来はどう関わっていけるかが、私たちが味わったことのない課題であり、今後の成功を図る物差しになります。

 

www.itmedia.co.jp

ソフトバンク、ファーウェイ製通信設備の使用は「政府のガイドラインを見極めたい」 - ITmedia NEWS

 

ソフトバンクの通信障害、原因は「エリクソン製交換機」 ソフトウェア証明書の期限切れ - ITmedia Mobile

 

これまでの問題でわかった事は、すでに多くのビジネスや生活の要として投入されている、通信インフラのコスパを追求した同社の設備投資が、結果的に機能しなかったり、セキュリティに課題を残すことになったのは、一企業の問題にとどまらず、国を超え世界全体の課題になり得る、幸いなことに日本政府は即リスクを避け設備の見直しを訴えました。

 今後、その判断がどのような結果を招くのか、誰も予測は出来ませんがこの選択は最も日本らしい堅実な判断と捉えられますし正しい選択だったと考えますが、一から純正(日本製)を開発し使用するという選択が理想であっても実現は難しい今、今ある現実を上手に利用してシステムを維持していくことになります。

 

 その維持には、おとなり中国製のインフラを避けながら実現することは、今後は難しくなっていくでしょうし、リアルな流通面で大陸間鉄道を利用して輸送コストの削減に中国との連携は不可避です。

単に政治的にアメリカと同意しながら、中国体制を牽制し、資本主義体制の中心的な役割を継続していく難しさを、私たちはきたる2020年に向けて付きつけられており、単なる中継ぎの立場でなく、もっと俯瞰した世界の中での日本の立場を取れるかどうかを問われるでしょう。

www.businessinsider.jp

“実質日本製品”のファーウェイスマホ、2018年の販売2億台突破へ。「排除」進めば共倒れも | BUSINESS INSIDER JAPAN

 

 その事実の中で新しい通信サービスや、大きく変わる仮想世界のつながりの中で、それについていけない人も多くいらっしゃるでしょうし、ついていける人でも彼らを置き去りにはできないばかりか、加えて未知の課題をクリアしていかなくてはなりませんが、遅かれ早かれこのリスクに目を背けながら生きていくのは不可能でしょう。

こうした事実において全く問題が見えていない私たちが、今後この1、2年で迎えるだろう近未来にどのように投資していくか、また計画と実行はつねにリアルタイムに変化するスピードに合わせて、柔軟に変えていく体制がこれからの政治行政が対応できるかで、私たちの生活を左右するしその中で課題をクリアしていかなくてはなりません。

 さらに、AIがこれらの課題解決に大きく関わっていく時代に入ってからは、その時代に向けて人がどのように対応していけるか、直接なんらかの形でAIに触れてみなければ実感が薄いと思いますが、その独特な判断と行動を自分なりに咀嚼・見極めながら、上手く付き合うすべをそれぞれが考え行動しなければなりません。

若いひとたちはそれらに柔軟に対応していくでしょうが、今までのAIを必要としていなかった人々には、戸惑いと行動の遅れを感じざるをえないかもしれませんが、それでもなんらかのつながりを持つことで、一歩でも実感できる機会を持つように心がけるべきかもしれませんし、そこで完全に関わりを経てばそこからの未来は暗いものになるでしょう。

 

難しいことを書いてしまったかもしれませんが、きたるAI時代にむけて、筆者がこの一年で学んだAIに関する実感と課題を書いてみましたが、暗い未来にするか明るい未来にするかは、人それぞれの行動によって変わる事実はこれからも変わらないという事はご理解いただけると助かります。

その上で誤解をしてほしくないのは、AIは「シンギュラリティ」と呼ばれる、AIと人の指向性の転換点が決して暗い話ではないと筆者は考えていますし、たとえ来たとしてもその時点で人間はAIの奴隷になる事はあり得ないと考えていることです。

 

その時代が筆者の生きている間に来るとは考えにくいのですが、もし来ることがあってもこの考えは変わらないでしょうし、そもそもそれが人に不利になる転換点ではないといことです。

AIは決して私たちの敵になり得ないでしょうし、むしろ人にはできなきことや、不得手な部分をサポートしてくれる存在として、能力を発揮し進化してくれるでしょう。

 

こうしたAIと人との未来は、あくまでも特定の人が自分にだけ都合のいいAIを開発しないことが前提ですが、その可能性は捨てきれないにしても、その競争が発生し淘汰が起こるでしょうし、人の届かない領域においては一人勝ちのアンバランスさが起こる確率は低いでしょう。

AIは、人に限らず事実だけを根拠に公平な判断を下し、ジャッジ派人に委ねるのですから、人そのものの判断に誤りがなければ、良きパートナーとなるでしょう、ともあれ、転換点と予測する2045年を脅威と見るのはごく一部の未来が実現した場合であって、多くの人は脅威よりも可能性を期待して利用すべきということを忘れないでください。

 

もうすでに2019年から、その未来は始まっていくのです。

 

前向きに捉えられる未来を、私たちがどれだけ欲するかによって、明るい未来と暗い未来のバランスは変わり、私たちの未来の豊かさは私たちの行動でいくらでも変わっていくものですから。

減らない子ども搾取という名の大人事情へのアンチテーゼ

地域の格差を見る中で、都市部・一等地などの「ハイ・ブランド(高付加価値)」地域の住民と、子どもが育つ環境問題を抱える家族とのそれぞれの大人事情に、全く解決の糸口が見えてこないのは残念な話です。

 

保育所を作ろうとすれば「子どもが騒いでうるさい」と苦情を吐き、児相施設を建てると言えば「価値が下がる」と必死になる。

その課題のアンチ派住民には、子育て経験者・そうでない人どちらも含まれますが、共通するのは子どもに立場のない「大人目線」を最優先する大人の事情です。

 

反論を恐れず言えば、大人が子どもの頃のように柔軟な考え方ができにくくなっている分、それに至るまでにどれだけ柔軟な思考ができるよう訓練していない限り、その情けない現実に気づかないし、ただでさえ減る将来への可能性を自分から消し続けている現実から目を逸らしていないでしょうか。

この意見は、あくまでそれができる人に書いているのであり、それに逸れる種類の反感は避けたいのですが、敢えて言えば最たるが、大人による「子どもの可能性潰し」であり、大人ならではの「不器用さ」への責任回避や開き直りなのかもしれないのです。

 

私たち大人は、それを正面から受けとめた上で、子ども事情を考えてほしいのです。

 

リアルに子どもたちの可能性を広げようとする親御さんは、その現実と戦いながら我が子から、たくさんのモチベーションと可能性を受け取っていますし、その立場からでも、単に子どもの居場所を主張するだけでは難しい問題ではあります。

 

www.cnn.co.jp

CNN.co.jp : 「子どもの未来、奪わないで」 15歳の活動家、COP24で演説 - (1/3)

 

方や、その時期を終えてしまわれた方、関わりの機会を持たなかった人は、その恩恵を忘れたか得られない場合でも、自分が子どもの頃を省みれば他人事でないと実感できるけれど、その恩恵が薄いために消極的にしか関われません。

 

実際に子の親である有名人の意見は、リアルで重いと感じる記事から当事者でも諸手を上げて賛成しかねる思いも伝わってきます。 

www.daily.co.jp

松嶋尚美、児相が自宅近くに建設されたら…「引っ越す可能性はあります」/芸能/デイリースポーツ online

 

地域活性化の話題を追っていると、現実的な「利害」や「権利」によるトラブルや難問は、避けて通れないものではあるのですが、今ある目の前の現実しか見る余裕がない大人ゆえの不器用さに辟易した方も少なくないでしょうし、今は関わりがなくとも避けられない現実が目の前に現れるまでに、はっきりとしたイエス・ノーの持論を明確にしておきたいものです。

原則これらの環境問題は、当事者であっても民主的に意見交換して結論を出すものなので、ここだけで白黒つけるつもりはなく、ケースバイケースの柔軟な結論に至るべきだと承知しています。

 

ただ、それらの民主的な話し合いの中に、大人は持論や都合を突きつけることはできても、対象のこどもたちにはその場が全くないというハンディがあることは、前提で無くてはなりません。

直接参加する仕組みができればそれに越したことはありませんが、現実ほぼ皆無だし今後とも大人の責任と自覚として、私たちが子ども事情の代弁を正確に引き継ぐべきであり、その自覚が大人の成長を促す原動力にもなります。

 

いろんなシチュエーションで、子どもの笑い声、泣き声、はしゃぐ声を聞くにあたって、皆さんはどのような感情をいだくでしょうか?

「怒り」ですか?

「癒し」ですか?

「不運」ですか?

「幸福感」 ですか?

いずれにしても、子どもたちの行動や表情を見聞きする度に、人間らしい感情を思い返せるかけがえの無いチャンスであり、私たちがより柔軟で生きる糧を得るのに貴重な経験だということを忘れないでほしいのです。

 

今、その不器用さでは避けられない高齢者による、様々な事件や課題のニュースが溢れかえっていますが、その原因は単に身体が老化したことによるだけで無いでしょう。

歳相応になった自覚の心を忘れているか、その自由が効かない境遇や身体に縛られた子どもの心や無邪気な自由さを解放できない不器用さに気づかないでいるだけだと思っていますので、まず大人は自身の力でそれに気づいて行動できなくてはならないはずです。

 

その上で、それ以上に理解していただきたいのは、子どもは大人のような自衛する自由も力も持てない「守るべき」存在だという、人間なら進化する上で当たり前の事実を受け入れることです。

 

 

 

 

国際化・情報化社会での日本の不器用さと武器

いま最も強力な勢力を誇る米企業の、情報化社会での優位性がもたらす問題を、欧州諸国が積極的に協議し改善を図る動きが、日本でも認知され出した今にあって、ネット社会にあまりメリットを感じない人々への啓蒙と、メリットを感じる人の意識改革は、避けては通れない現実的な問題です。

 紹介記事例のように、一国優勢だったデファクトスタンダードへの切り崩しは、次々と仮想化社会に隠れている問題を浮き彫りにし、地道な解決へと導びこうとしていますが、それでもやっぱり国内企業のセキュリティ意識は幼稚だと言わざる得ません。

 

ascii.jp

ASCII.jp:グーグルの支配が終わる GDPRで変わる世界 (3/4)

 

仮想通貨や金融サービス、ITサービス企業による不祥事や事件は、始めは海外でしたが、昨今のそれは国内で起こる事件が、より被害甚大である意味では日本がその実験場と言われても言葉を返せなくなるほど、常習化している現実は企業ならずとも日本人全体に言える、国際認識とそのセキュリティ意識そのものが、そのままIT化社会になっても引き継がれていることを、露骨に示していないでしょうか?

先進国と言われる国の中で、教育や企業進出において国全体に及ばず個々にしても国際化への様々な自覚が薄かったのは、今になってじわじわ後悔へと繋がっているケースが見えてきて、その時間の取り返し方に混乱をきたしている姿が、今の日本の状態として現れています。

 

国内の観光地化が強化されるようになって、ようやく外国人や外国文化の関わり方が、実感として個人単位で増えているのはまだ幸いですが、それだけで窮する姿を自覚して恥じている人は、まだまだ少ないように感じます。

日本人としてのアイデンティティに誇りを持ち、良き日本を守る姿はとても重要なことですが、それを改善しようとする動きに過度に反応してしまったり、個人情報保護・国内文化保護に海外企業誘致・外国人移住が有害だと考える誤解が多かったり、まだまだ新しい試みへの正しい説明と理解が、噛み合っていないようです。

 

では、こうした緊急性の高い課題を私たち日本人がクリアしていくには、

どうすればいいのかいいのでしょうか?

 

海外との接触が多い企業や教育施設に居る人は、最新の変化に対応するスキルを養うことが出来ても、それ以外の人々へが関わる仕組みが軟弱であり、その立場の2極化やギャップは日本独自の課題でしょう。

日本には古来から「お隣さん文化」が浸透していて、国交を開くまでそれがネックになることはなかった為に、その対策が先進国では遅れる結果となってしまったのはとても残念ではありますが、今外国人観光客が注目する日本人の「人懐っこさ」や日本文化・生活への「郷愁」は、国境があった為に作れなかった人種間の「協調性」を、外国人から見れば、ある意味では憧れであるのでしょう。

 

今の日本には外国人が羨むような人との繋がりやそれを重視した習慣や文化が、まだまだ残っていて、私たち日本人が国際化を曲解して手放そうとする貴重な優位性と価値は残し育てたいですし、言葉の壁や海外情報への消極性は乗り越えたいのが本音ですが、それらギャップを整理する時期に来ているのでしょう。

日本が国際化に対応するうえで、日本人の得意とする「連携」や「役割分担」をそのまま生かしていけるかが分かれ目で、ひとりで器用貧乏になって中途半端にならずとも、いままで通りに守っていく役割の人々と、彼らを擁護し世界に生かしていく役割の人々に分業して乗り切れば、結構乗り切っていけるのでは無いかと、楽観的に考えています。

 

Bicycle♫Bicycle〜良いな、サイクリングロード

I want'u ride my bycycle〜♫

今映画によって、鮮やかに蘇ったロックバンドの金字塔、クイーンの名曲の中でも最も遊び感と、忘れられないファースト・フレーズ。

何年かぶりに思わず口ずさんでしまいましたが、このブログでもサイクリング好きな筆者も地元知多サイクリングロードや台湾の自転車道路整備について、書いたこともありましたが、健康ブームも私達の生活に溶け込んできた昨今、もっと気軽にサイクリングを楽しめる地域環境の整備が進んで欲しいと、願ってしまいます。

 

tripeditor.com

ロード好きよ、栃木県北へ集まれ。地元愛を体感するサイクリング旅 - TRiP EDiTOR

 

栃木県などの北関東地域は、国内でもロードレース誘致に力を入れてきた事で、そのネームバリューは市民権を得だした感があって、とても羨ましいと思ってしまいます。

 

愛知県にも知多半島に専用道があったり、ちょっとマニアになりますが岐阜県板取はMTB競技の世界的会場として有名ですが、やはり東海地方は「自動車」優先の地域として名が通っていたり、交通事故ワーストの通年ホルダーになるなどの、悪いイメージも絶えません。

名古屋市内は、ここ数年で広い道路を活かして、一部に自転車専用レーンを設けた道路もありますが、市内でもごく一部だし郊外に出れば、道幅が広くても自動車が絶対的に優勢な道路が多い。

 

この東海地方の地理は、関東平野の広がりとその端にそびえる山岳地帯という構成はとても良く似ていますが、関東地方に自動車優位性が見直される一方で、東海地方では自動車企業のお膝元という事情もあってか、その恩恵のしわ寄せはそのまま住民の認識にも「自動車の優位性」が見直され難い傾向があります。

筆者は他地域の事情は分かっていないですが、加えて自転車利用の交通マナーも利用者への理解も乏しく、それと相まって自動車や歩行者との事故が絶えない印象が強く、残念でもあります。

 

どのみち急には改善されることは現実的には困難でしょうが、それでも自治体レベルでインフラ整備が、人口減少での自動車利用者減少に伴って、見直される動きに期待したいですが、その一方で企業利潤一辺倒だった道路利用や交通事情の見直しが、今後も地方を中心に、少しづつでも変わっていくことを期待したいですね。

まずは、お金の掛からない自動車・自転車ユーザーの意識から変わっていけると理想的ですが、今後のその変化に期待しながら、筆者も自身の健康づくりやストレス解消に、日本人の美徳でもある交通マナー遵守を、自動車利用や自転車サイクリングでも実践していきたいですね。

 

国同士の利便性が楽なら旅も楽しい、その可能性と恩恵の大きさ

国の維新をかけて始まったMRJ開発への道のりは、蓋を開ければ決して順風満帆なもではありませんでしたが、それでも今更やめられないのか、日本のソコヂカラの現れなのか、できればいいところを見せたいばかりの筆者にも、見て見ぬふりはできないほどその執念は追わずにいられません。 

 

www.sankeibiz.jp

MRJの三菱航空機、債務超過解消 重工が2千億円支援 - SankeiBiz(サンケイビズ)

 

筆者推しの、テレ朝「ガイアの夜明け」でもシリーズ化されているこの開発への取り組みは、おかげで多くの人に知られるものですが、国際化時代の課題に取り組む日本がチャレンジする姿を象徴しているように思います。

 

 

さて本題です、

国際化に伴う課題は様々ですが、その中に企業間の国際規格のすり合わせの課題とは別に、私たちの生活に身近な課題も少なからずあって、最近お手軽になった海外旅行が一般的になってきた風潮は喜ばしいものですが、それでも地味ながら超えねばならない課題は山積しています。

 

日台運転免許相互承認 台湾側が電子化を要望 年間20万件超の申請 | 観光 | 中央社フォーカス台湾 MOBILE

 

その一つとして紹介する記事が上のもので、より短であっても中国の政治の狭間で親日を通す台湾、その台湾への観光客は増加傾向にあり、韓国旅行と合わせて近くて遠い観光先の一つとして注目されているようです。

筆者も趣味の自転車でのドライブのせいもあって、自転車での環島(島をぐるっと巡る)観光しやすい台湾はとても関心が高いのですが、海外旅行には自転車より自動車で公共機関ではなかなかいけない地域観光も注目されます。

 

その利便性を高める国際免許の改善は、セキュリティもあって実現には課題も多いのですが、日台の親密性がその壁を乗り越えようとする話題は、とても嬉しい話です。

渡航ビザの要否もその国同士の親密さを図るものですが、この国際免許手続き緩和の取り組みはそれに上回るメリットを持っており、特に他の国に比べ台湾の幹線道路は、私たちにも利用しやすく台湾の観光シーンを飛躍的に楽しくするでしょう。

 

もちろん問題もないわけでなく、台湾の都市部における二輪車の交通事情は、日本のそれとは違って認識の相違や混乱が予想されますが、負の問題より正の課題を優先して実行することは、地域活性化にとても有益な取り組みであり、私たちの国内の諸課題解決にも取りれるべき手法の一つでしょう。

国内全域を有効活用するに重要な、血液となるインフラ利用に関わる法整備と、それをつなぐ自治体の柔軟な行政はセットであり、台湾のように柔軟な目的に沿った改善姿勢を私たちも学ばなくてはなりません。 

 

今回は苦しい話題と楽しい話題を両方紹介しましたが、双方を考えるバランスを見直す重要性を示すヒントなるかもしれません。

 

 苦しい課題も、実のある課題を優先的に取り組めば、モチベーションは継続していくでしょうから、課題解決に成果を感じない自治体があるのであれば、課題解決の優先順位を事あるごとに見直す柔軟性は忘れない方が良さそうです。

これは地域に住まう住人へのメリットも多くなる事ですし、自治体の限られた予算を有効活用する妙案でもあるのですから、重い課題より軽い課題を先に解決して、自分たちだけでできる事を積極的に実行する習慣をつければ、勢いもつきますしその中で国がすべき事と地方がすべき事の明確な実感と判別にもつながります。

 

 

大型展示施設の可能性

 東の東京オリンピック、西の大阪万博、盛大に景気にいい話題が出ている中で、わが中部地方はどうなのか?といえば、しばらく中休みのように大きな公的イベントの話題は聞かれませんが、その中で立ち位置を冷静に考える堅実さはわすれていません。

愛知をその経済・産業基盤にもつ中部・東海地方は、パッとしない華やかさは東西のそれに譲っても、質実剛健で実をとる生き様は他に類を見ないほどの確かさを持っています。

 

先日、地元TVネットで放送されている山口智充さんMCによる「ぐっさんち」でも消化されました新しい観光施設から、これからのインフラの課題を考えます。

www.nikkei.com

「アイチ・スカイ・エキスポ」に 愛知県の新展示場 :日本経済新聞

 

 東西経済地域の間に位置しその橋渡しを担う東海地方は、物流と情報継承地としての設備や通信面でのハブ機能を、今後も強化する動きは活発です。

精密機械産業は、福井・富山などの北部に分散する傾向はあるにしろ、南部の東海地方の主産業「生産」「商業」の分野での実力は、国内トップであるのは変わりなく、むしろ冷え込む国内を支えている自負があります。

 

産業の冷え込みには、国内景気よりも市場がグローバル化した今にあって、中部の産業だけでは解決できない課題もあり、日本の海外企業対応力の成長をまたずしては、解決は難しいでしょう。

その解決の目処を立たせるベンチマークとして、中部の産業は注目に値するポジションと責任を抱えていて、東日本西日本という産業の地政学的問題を、中部の機能強化は重要なものになっています。

 

ネット・ITの発達によっても、ますますリアルな物流コストの課題は無視できなくなっていますので、東西経済の橋渡しを地政学的に担う中部の、人間に例えれば心臓のポンプの役割を果たすのに、不可欠な存在としてあり続けるでしょう。

その位置付けに重要な港湾・航空関連施設の充実や特化は、ますます求められるファクターであり、期待される機能でなければなりません。

 

 

地元航空産業では、期待されたMRJの開発が遅れ地場産業に混乱を示している中で、この地域は「運輸」への柔軟な対応、海外流出する「生産」への危機感と課題解決をどの地域より取り組んできました。

堅実に取り組むこの姿勢は、いまに始まった事でなく地味でも土着の気質として根付いているもので、きっと厳しい国際化問題を巻き込んだ難問も切り抜けていくでしょうし、日本全体の課題の先駆けとして、自負を新たにしている姿が感じられるのは、とてもたのもしくもあります。

地域に芽吹く新しい流れ、明るい話題も確実に増加中

国内の景気感は、年末年始の警戒感や不安要素の国際問題などで当に冬の様相を呈するかの様に地方への負荷は依然として緩む気配はなさそうですが、それでも少しづつでも活性化の効果は、確実に芽吹きはじめている印象です。 

 地元東海地方でも、岐阜県が某アニメで注目されて久しく、沈みつつあったモチベーションは高まり新しい動きを始めていて、かつて繊維産業で外国人も出入りし一時の国際化時代を謳歌したその再来が、見えてくる様ですね。

 

岐阜横丁-日本最大級の屋内型グルメ横丁

https://gifuyokocho.jp/

www.sankeibiz.jp

業界初!内装材に“枡”を活用した日本酒バーが岐阜にオープン 和モダンな空間でお酒と肴が枡を使って楽しめる - SankeiBiz(サンケイビズ)

 

長らく寂れた街岐阜市の繁華街であった「柳ヶ瀬」はかつて「柳ヶ瀬ブルース」など歌にもされた過去の栄光もなりを潜めて久しく、その代わりに「玉宮町」でいまその復活を遂げようとしています。

最近は、TV、メディアにも取り上げられる様になったり、地方商店街としてはそこそこの賑わいを見せているようですが、シャッター街で廃墟のイメージが強かったこの街が、勢いを見せる様になったのは、時間とともに少しづつ戻りつつある景気感の戻りもあるかもしれません。

 

この復活を見せる地方商店街の背景には多くのヒントが隠されていて、人口が減りつつもそれだけに依存しない、新しい環境への対応力を身につけつつある姿が、そのほかの地域にも波及する可能性が高いことを示しています。

都心部や集積地などいやでも人が集まるとところには、いやでも宣伝効果は発生しますが、地方都市のそれなどそうでない地域はその分ハンディを追うことになるので、不利だと感じてしまいますが、そろそろどの地域もそのリスク前提でのまちづくりを始めている姿は、ある意味「覚悟」を決めた上でのリベンジなのでしょう。

 

そうした気運の中で、未だ景気動向が政府の思う通りにならないこともあって、依然として都心部に有利な政策の手を緩めませんが、これは政府に限らず国民の中に商店街自治の人々と同じ「覚悟」が無く、育てる意識より実りの先食いに走る傾向がまだまだ強い事は、大きく影響していると思われます。

私たちが都市部に集中すれば、確実にその狭い範囲での利便性やメリットは高まりますが、その規模よりそれ以外の地域のそれは反比例する様に悪化する悪循環が起こるわけですから、それに誰が悪いとかの責任転嫁できるわけではないですが、過度のメディアなどのトレンド誘導に惑わされる事なく、家族単位でそれぞれの「幸せ」と利益にについて、教育環境や福利厚生条件、各地域独自の将来性などを、独自の価値観で見直すのが大事です。

 

メディアに溢れるお得情報が概ね便利でお得な情報であるのは間違いではありませんが、人口が減って技術向上で選択肢が増えた社会にあって、流行にとらわれない独自の選択肢が注目されているのも事実ですし、今後より自分らしい生活がしやすく、かつ良くも悪くもリスクを取れる時代でもあるわけです。

その恵まれた時代に合った新しいライフスタイルを創り出すには勇気が必要かもしれませんが、それを実行して後悔の無い生活をしている人々も増えているのであり、「誘導型」の社会トレンドに身をまかせるのが無難だった時代から、自分らしい生き方に責任と誇りを持つ新しいトレンドは、国際化が浸透しつつある時代に一歩踏み出す上でもむしろプラスに働くのではないかと、実感しています。

 

地方の景気は、地場産業の活性化への努力の成果です、今回は岐阜県の事例を基に紹介していますが、他でも相変わらず北陸の福井石川地方でも注目される案件も増えてきていますし、南の三重県でも地味ではありますが、メディアに取り上げられる案件は増えています。

他地域の情報源が乏しい筆者には、具体的な成功事例を紹介できず申し訳ないのですが、遠く聞くニュースからも毎日のように成功事例が聞こえてきており、中部地方に限らず国内全域でこれまでの努力に成果が上がっている様ですので、町おこしを取り上げる当ブログでも嬉しい限りです。

 

今後も、良い面はもちろん課題や問題を中心に、すこしでも身になる記事時を心がける姿勢を続けていければと思います。