くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

目線の違いで変わる、5Gインフラの恩恵と不利益

2020年の東京オリンピックに向けて、国内通信インフラは世界に先駆け強化の目処が立ってきたり、久しぶりにIT関連で日本にも明るい兆しが見えてきました。

通信基盤技術が5Gへとシフトすることは、来る未来の主要技術である「自動化」や「AI導入」にとって不可欠であり、大掛かりなインフラ整備の実現を意味し、日本にとって海外の情報共有をより有利にできる期待を高めるものです。

 

www.itmedia.co.jp

キャリアに縛られないビジネスを:IIJ、「フルMVNO」始動 通信ON・OFF自在のSIM発売 (1/2) - ITmedia ビジネスオンライン

 

その事自体は大歓迎ではありますが、私たちはその変化を受けいれるに当たっておこる、メリットとデメリットを理解しておかなければなりませんが、その上でポイントを整理しておきましょう。

 

WIFIの普及は小規模な設備投資で、地方にさまざまなメリットをあたえてきました。

海外旅行で、特に中国や韓国・台湾への旅行をされた方なら、実感されている通り、都市部を中心としてWIFIの整備は普通のことであり、逆に私たち日本人が驚くことが多いほど、ギャップは大きいです。

その設備投資は、建設などのインフラ事業と比べて少額で済むにもかかわらず、これほど普及が遅れているのは、むしろ違和感が湧いてくるほどですが、自治体単位で積極的に通信環境の拡張をすすめていくためにも、政府は通信関連の法整備の改善などを含め、早急に整備進めてほしいものですね。

 

東京が優先されなければならないメリットは無いと考えられますし、全国で公平な整備普及ができる土壌を作って欲しいものですが、むしろ国が積極的に行うことで、セキュリティの統一化や監視体制の法制化もしやすいと思います。

地方の議員も歪んだ忖度でお伺いをたてることなく、積極的にこうした国の景気向上にメリットの高い通信設備に関連する予算や法整備を進める様、進言を積極的に進めて欲しいです。

 

こうした動きがあまり面に出てこないのはなぜだろうと考えてみると、思い当たるのは自動運転のインフラ整備などの規格化と、足並みを揃える関係上止まっているのではないかということです。

ただ、残念なことに自動運転インフラの規格は、国内事情を多分に含む法整備とは異なって国際的なシェアがらみの事情が大きいために、今のところほぼその候補から蚊帳の外に立っている日本は、標準規格決定とそれに沿った準拠の目処が立つまでは決まることが無いでしょうから、独立して進めないと海外との差は広がるばかりです。

 

よってその普及の裁量は、都道府県各自治体に預けるなど、柔軟な対応を急がなければなりませんが、今のところそのような動きは気配さえ見えないのは残念ですが、それでも各自治体は少子化対策と並行して、それぞれの事情に特化した通信インフラの普及を、進めなくてはならない段階にまで差し迫っています。

ここしばらくは選挙などの大掛かりな行政体制の変化のない、安定した時期が続くために、自治体は次のその時期まで積極的な改革は行わないのかもしれません。

 

たしかに、波風立たせて下手打ちで予算を浪費するリスクを避けているとも言えますが、次の政変時には国単位で早急に予算編成すべき案件だと思われるので、私たちも福利厚生の充実は大事ではあるものの、間近にやってくる未来への投資に目を離せません。

電波法で守られるセキュリティの課題も上げられるようですが、既に先進国や途上国さえもその流れは実現している以上、通信インフラの規制緩和と普及の後押しは、2年後を待たずとも実行しなければ生き残れない課題であり、私たちにとって最も身近で現実的な希望でもあります。

「忖度文化」が利害につながる独特の社会

 精神論で問題解決ができるとは筆者は思っていませんが、話題の「忖度」が空気のように存在する我々日本人の性質は、今年も多くの問題解決に現れる精神論になるでしょう。

政界利権が絡む森友学園問題や、レスリング界のパワハラ疑惑、至ってはいじめ問題の裏には、空気を読まなければ生きられないという精神が根強く残っていて、日本人にはあまりに当たり前のために、問題解決の障害になる深刻さを目の当たりにしています

 

www.bloomberg.co.jp

安倍首相:「私も妻も関わっていない」-森友学園への国有地売却 - Bloomberg

 

これ以上は、なにかと政治臭が強くなるので踏み込みませんが、日本独特の本来すぐれているはずの慣習が歪みを生み出す背景には、このブログのテーマである街づくりに影を落としているので取り上げたのですが、何が問題なのかを考えて見たいと思います。

 今回はシャッター街化する地方の商店街を例にあげて、忖度文化に隠れた私たちにある依存する心理がハードルとなっていることを忘れてはなりません。

 

荒んだ風景が目立つことで、高齢化する住民の意識にも大いにマイナスになたらいている今は、私たち日本人の傾向としてある「依存性」に大きな原因があると思われますが、「政治と忖度」で話題になった忖度依存のメリットは無くなっていて、リスクをとった自発的な活動が求められる時代にはそぐわないものです。

では、依存から自発への転換が必要な時代に、一番必要なものは何でしょうか? それは若い世代の活躍ではなく、今主導権を握る高齢者世代の意識変化へのウェイトがとても大きく、若者の変革の力を上回るほどの影響力の方が深刻だったりします。

 

実は地域の街づくりには、人口比率の変形によって依存と改革のバランスが、変化しないことによって起こる問題を抱えていて、さらに若い力が生かされない現状が表面化しないのは、悪しき忖度問題より深刻なことです。

景気を上げてきた時代に生きてきた世代の、隠居による下の世代の生活水準の利食いと、それ以上の地域活性化を求める空気が、次の世代に課せられている現実を彼らはちゃんと知っていて、ネガティブな動きになっています。

 

それを解決していくには何が必要なのか、地域の街づくりには根っこにある依存性から自発性への転換がカギとなっていて、特に政治への依存が招いたさまざまな歪みを整理して、自発的に街づくりの考え方そのものを変えていかなければなりません。

その課題を踏まえた日本全体の街づくり、追い風になったのは東京オリンピックであり、それに連動したインバウンド観光客の増加なのですが、ここで私たちが間違えてはいけないのは東京への集中化の流れが、その逆をすすむ流れでであることです。

 

www.atpress.ne.jp

世界へ知られる岐阜へ。日本一の問屋街・復興プロジェクト TonyaEXPO~gifu&take~ 第1弾・世界の陣を2月10日~11日に開催!|プレスリリース配信サービス【@Press:アットプレス】

www.sakigake.jp

社説:東京一極集中 地方創生は置き去りか|秋田魁新報電子版

 

これは、上にあげた世代の利食いを助長する流れであって、次世代の将来性にマイナスになりかねない流れだと思いますが、この利食いは地方の同世代には全く届いていない都市部限定の特別な条件です。

街づくりの大基には、東京の高機能化や国際化に偏りすぎた政策があると言わざるをえませんが、その是正は政治の専門家がやることで、私たちにできるのは確実にその現実の依存から離れることと、少しづつリスクを負って自発的に何が出来るかを、身をもって表すということでしょう。

 

時代の流れで仕方がないという見方は、あくまで過去時代を作り上げた世代の見方であって、これから日本に生活する人々においては、なんの役にもたたないことですが、一時代を築いた昭和時代の地域活性化を今後どのように引き継いでいくかに、とても関心が高まるのは未来にとって有益なことです。

現実的に、昭和生まれの人工比率が圧倒的な現在において昭和の風情は、リニューアルされ日本の原風景のモデルとして見直されていますが、人材不足の中でコスパの高いまちおこしの試みが、活発になりつつあるのは良い傾向でしょう。

 

toyokeizai.net

「川越」が活性化のため投入した起爆剤の正体 | 街・住まい | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

その活動のきっかけになり原動力となっているのは、海外からの訪問者が増大している「インバウンド」対策 での需要増大ですが、地域の予算規模に関係なく変えていかなくてはならない現実に押されたケースが、多いように思えます。

必然性に押されたのがきっかけとは言え、前向きに捉えられだした観光を軸にした街おこしは、準備をしてきた地域ではより具体化する段階に入っているようです。

 

ただ、未だに若い人材不足でその対策から始めないといけない地域においては、これからの話にとどまっていますが、これはこれで海外からの個人観光者が日本の原風景を求めて、日本人が見飽きた風景の残る地方へと向かっているのは、救いかもしれません。

かねてからNHKの朝ドラで試みられてきた、地域にフォーカスした街の魅力づくりの影響を期待してきた、地域の街おこしスタイルを一歩前進させて、地域自らが企画して自発的な街おこしが、これからの地域の未来を左右するだけに、今からでも遅くはないので小さいながらも街の魅力を見直して、新しいタネを巻く動きを継続してほしいと思います。

 

その担い手が若者であっても高齢者であっても、その熱意は変わるものではありませんから、誰かが動くのを待つのではなく、少しづつでも自発的に出来ることから始めることが重要であるという意識を継続することです。

高齢者しか居ない地域でもその現実を受け止め、その中でどう変えていくかをこうした変化の中に、自分の地域らしさを発見する創造的な活動を真剣に考えてほしいですし、決して若者だけの特権ではないといことに早く気づいて、前向きな街づくりに生かすのは、年齢に関係なく全ての人の生き方を変えてくれる大切なヒントです。

 

 

 

まちおこしで昭和感にこだわる理由

東京一極集中政策の中で、従来地域での商業中心をになってきた商店街が次々閉店され、シャッター街化する流れは、見慣れたもに映る今にあってその脱却への模索は続いています。

シャッターの目立つ商店街としては、地元の例で言えば岐阜市柳ヶ瀬商店街がありますが、繊維業で栄え近隣にも当時の流行を代表とする「パルコ」が出店するなど、話題性に事欠かなかった柳ヶ瀬商店街の風景の移り変わりは、全国のそれの代表のようなものです。

 

こうした風景が目立つことで、高齢化する住民の意識にも大いにマイナスになたらいている今は、私たち日本人の傾向としてある「依存性」に大きな原因があると思われますが、「政治の忖度問題」で話題になったように、今すでに依存するメリットがなくなっていて、リスクをとった自発的な活動が求められる時代が私たちの周りにすでに存在する事実は、意外と認知されていないように見えます。

では、依存から自発への転換が必要な時代に、一番必要なものは何でしょうか? それは若い世代の活躍ではなく、今主導権を握る高齢者世代の意識変化へのウェイトがとても大きく、若者の変革の力を上回るほどの影響力の方が深刻だったりします。

 

実は地域の街づくりには、人口比率の変形によって依存と改革のバランスが、変化しないことによって起こる問題を抱えていて、さらに若い力が生かされない現状が表面化しないのは、悪しき忖度問題より深刻なことです。

景気を上げてきた時代に生きてきた世代の、隠居による下の世代の生活水準の利食いと、それ以上の地域活性化を求める空気が、次の世代に課せられている現実を彼らはちゃんと知っていて、ネガティブな動きになっています。

 

それを解決していくには何が必要なのか、地域の街づくりには根っこにある依存性から自発性への転換がカギとなっていて、特に政治への依存が招いたさまざまな歪みを整理して、自発的に街づくりの考え方そのものを変えていかなければなりません。

その課題を踏まえた日本全体の街づくり、追い風になったのは東京オリンピックであり、それに連動したインバウンド観光客の増加なのですが、ここで私たちが間違えてはいけないのは東京への集中化の流れが、その逆をすすむ流れでであることです。

 

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世界へ知られる岐阜へ。日本一の問屋街・復興プロジェクト TonyaEXPO~gifu&take~ 第1弾・世界の陣を2月10日~11日に開催!|プレスリリース配信サービス【@Press:アットプレス】

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社説:東京一極集中 地方創生は置き去りか|秋田魁新報電子版

 

これは、上にあげた世代の利食いを助長する流れであって、次世代の将来性にマイナスになりかねない流れだと思いますが、この利食いは地方の同世代には全く届いていない都市部限定の特別な条件です。

街づくりの大基には、東京の高機能化や国際化に偏りすぎた政策があると言わざるをえませんが、その是正は政治の専門家がやることで、私たちにできるのは確実にその現実の依存から離れることと、少しづつリスクを負って自発的に何が出来るかを、身をもって表すということでしょう。

 

時代の流れで仕方がないという見方は、あくまで過去時代を作り上げた世代の見方であって、これから日本に生活する人々においては、なんの役にもたたないことですが、一時代を築いた昭和時代の地域活性化を今後どのように引き継いでいくかに、とても関心が高まるのは未来にとって有益なことです。

現実的に、昭和生まれの人工比率が圧倒的な現在において昭和の風情は、リニューアルされ日本の原風景のモデルとして見直されていますが、人材不足の中でコスパの高いまちおこしの試みが、活発になりつつあるのは良い傾向でしょう。

 

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その活動のきっかけになり原動力となっているのは、海外からの訪問者が増大している「インバウンド」対策 での需要増大ですが、地域の予算規模に関係なく変えていかなくてはならない現実に押されたケースが、多いように思えます。

必然性に押されたのがきっかけとは言え、前向きに捉えられだした観光を軸にした街おこしは、準備をしてきた地域ではより具体化する段階に入っているようです。

 

ただ、未だに若い人材不足でその対策から始めないといけない地域においては、これからの話にとどまっていますが、これはこれで海外からの個人観光者が日本の原風景を求めて、日本人が見飽きた風景の残る地方へと向かっているのは、救いかもしれません。

かねてからNHKの朝ドラで試みられてきた、地域にフォーカスした街の魅力づくりの影響を期待してきた、地域の街おこしスタイルを一歩前進させて、地域自らが企画して自発的な街おこしが、これからの地域の未来を左右するだけに、今からでも遅くはないので小さいながらも街の魅力を見直して、新しいタネを巻く動きを継続してほしいと思います。

 

その担い手が若者であっても高齢者であっても、その熱意は変わるものではありませんから、誰かが動くのを待つのではなく、少しづつでも自発的に出来ることから始めることが重要であるという意識を継続することです。

高齢者しか居ない地域でもその現実を受け止め、その中でどう変えていくかをこうした変化の中に、自分の地域らしさを発見する創造的な活動を真剣に考えてほしいですし、決して若者だけの特権ではないといことに早く気づいて、前向きな街づくりに生かすのは、年齢に関係なく全ての人の生き方を変えてくれる大切なヒントです。

「eスポーツ」を知って目覚めた、新しい仕事の価値と創造

筆者は2018年も、いろんな意味で新しいチャレンジをしたい年と位置付けていますが、このブログで地方のチャレンジャーな話題とその課題を追い、今後も引き続き地域の自治体が自力で汗する姿を応援出来るヒントや課題を追っていきたいです。

 さて今回は、避けて通れないITを生かした仕事、AIが進化する上で人らしい仕事を考える時代のなかで、これからの仕事についてどう考えていけば良いのでしょうか。

 

e-Sportsが日本で発展する可能性はあるのか

なぜ日本ではeスポーツが流行らない?世界のesportsゲーマーの年収にも秘訣が - モバイルセンター

 

新しい仕事として話題になるe−sports、従来の意識では身体を動かしてナンボのイメージでは違和感の残るもののスポーツの要素の一つ「競う」という点ではスポーツであり、発想の転換が実現させた未来のスポーツ・仕事です。

仕事のIT化で、新しいジャンルの仕事の成立条件のひとつに、仮想環境の標準化がわたしたちの生活に浸透したことは大きいですが、e−sportsが示す姿は「新・肉体労働」の象徴として注目できます。

 

また、子どもたちのあこがれのシゴトとして、つとに注目される「ユーチューバー」も時代が生む新しい仕事ですが、ビットコインに見る「お金の仮想化」も手伝って、バーチャルなオシゴトをよりトレンド化しそうです。

今までも頭脳労働はたくさんありましたが、ルーティン化できる多くがAIに取って替えられ得るなかで、今年こそ仕事そのものを本質的に考え直す一年になりそうです。

 

特に雇用労働において賃金や待遇などの格差は広がって、仕事の効率化やコストカットは進行を早め、ひと昔の尺度である10年を待たず職業観のターンニング・ポイントを迎えるでしょうが、これからシゴトにつく若者に限らず旧来の仕事で生計を立てている現役組にとっても他人事ではありません。

少しでも違和感や困惑・迷走が生じるかも知れないですが、旧来の仕事観を見直さないのは、特にサービス業・製造業に従事する者にとって、自身の才能を再考する機会損失とも言え、逆に未知の仕事を模索することは自身の可能性を広げるチャンスでもあります。

 

ただし、仕事を変えるのには少なからずリスクを伴うのも事実で、新規で学べる若い世代と違ってハンディが大きいと考えがちですが、その程度は今就いている職業にもよるにしても、今の仕事から得られるヒントからネット転用化が出来ないか、常日頃から思案する習慣さえ拒めば、稀有な機会をも逃してしまうということです。

特に公務員・サラリーマンのような雇用者にとって、仕事の合理化によって安泰の地位はますます狭き門でしょうし、自分らしい仕事など到底望めませんから、そうなる前で余裕のあるうちに少しずづリスクを取って、自分でできる仕事のIT化を考えていく必要があります。

 

最近特に資産運用などのノウハウを積む話題が注目されていますが、それはあくまでも手段であり資産を生む主体の仕事を具体的に考えていかないと本末転倒になりかねないので、まずは自身でのめり込めるものを決めて絞り込むか、常に経営者的な発想を心がける習慣を心がけることから始めるなど、積極的に時間を作って学習したいものです。

人脈作りの上では人付き合いは大事ですが仕事での競争は避けられませんので、仕事に関しての馴れ合いは禁物であり、一線を引いて私事との切り分けや意識の切り替えは徹底して、自分時間の割合をどう作るかをリスクとの兼ね合いと比較しながら真剣に考えたいもの。

 

少し際どい話になりましたが、多くの場合避けては通れない現実をしっかり受け止めた上で、自分で出来うる仕事の範囲を自分の目で見極める習慣こそ、近い将来の自分の未来を決定するだけに、より具体的な近未来の職業観をもつためにも、e -sportsなどの発想や情報を積極的に取り入れて咀嚼する努力は必要です。

それをすでに具現化し現実には旅をしながらも生活できている人が、日本人のなかにも少なからず存在しているのは一つのモチベーションになりますし、自分のライフスタイルにあった仕事の創造する習慣は、今を生きる私たちにとって最も有意義であり、今すぐ行動するに値する希望につながるでしょう。

 

人の流れが弱まっている中で、人の心は離れていく切なさ

今週のゴールデンウイークをお仕事やお休みでいかがお過ごしですか?

筆者は本当に久しぶりでしたが、古都の野山をしこたま歩き倒して過ごすことができたので、気分もリフレッシュされたのもあって、連続2回目配信したいと思います。

その割に書き出しは重いものですが、上の体験で原点を考え直して感じたことがありましたので、最後までお付き合いください。

 

人口過密地帯でもいよいよ人口の自然減が現実のものになってきました、その変化の中で過疎化への過剰意識にどう対処していくのでしょうか。 

www.nikkei.com

東京・愛知も自然減に 人口推計 :日本経済新聞

 

 この現実に首都である東京は、今後ますます過度な人口集中化の施策を強化していく心配があります、こうした利食いにも似た人の数に頼っていた経済発展のやり方に、いよいよ限界がみえているようです。

かつて体験した記録のないこの流れに、私たちは誰もが納得する答えを持ち合わせていませんが、世界に先駆けて日本が迎える課題に世界も注目しているでしょう。

 

この答えに筆者ごときが答えられるものではありませんが、一人一人がこの課題に真摯に向き合い目の前のちょっとした課題から、堅実に解決していくのは最低限私たちの使命になるでしょう。

見た目は誰も踏み込まないであろう、内面的なノルマに対して目を閉じたり、背を向けるのは簡単なだけに、より誠実な気持ちとささやかな行動が期待されているということなのでしょうが、その木にあたる課題の根っこにあるべきは、実はとても使い古された言葉で表現される思いだと、再認識したいです。

 

その思いというのは「愛国心」であり、さらに突き詰めれば「地元愛」なのですが、最近特に感じる空気には愛国心=右翼的な危険思想といったとても偏執的な常識に、このこの言葉に本来からある純粋な意味と、日本人としてとても大事にしている根っこがすくい取られているような、危うさはなんなんでしょうか?

人が少なくなっていく中で、このとても大事にしなければならない基本的な思いも、徐々に減っていくのは避けられませんから、その分も私たちは原点をもう一度省みて、とてもシンプルで大切な「根っこ」をより濃密にしていく帰路に立っています。

 

本来、楽観的で覚めた考え方をする筆者でさえ、この危機的な空気を感じるくらいですから、すでに多くの方はお気付きのことでしょうが、目の前の未知の現実への戸惑い隠せないのかもしれませんね。

もし筆者と同じ思いを持ってもらえるならば、大それた行動は必要なく実は、とてもシンプルで誰もが持っているであろう愛国心にたいして、素直になることにどうしていただければ、とても嬉しいのですがいかがでしょうか。

地方の観光が、世界の目線と合わせるべき理由

「楽しい国 日本」観光資源活性化の検討会議の提言。私も参加させて頂きました。

外国人旅行者の平均消費額15.4万円のうち、娯楽サービス費はわずか5000円。体験消費には特に大きな伸び代あり。

娯楽サービス費だけの課題ではありませんが、
①凄いコンテンツがあるのに説明が拙くて価値が伝わらず。入館料もたったの300円。
②周辺にゆっくり食事できる素敵な飲食店がない。
③まともなホテル・旅館がないので日帰り。
④一泊しても街に夜遊ぶところがない。

等々、日本中もったいない事だらけ。顧客の動線をイメージして、どうやればお金を落としてもらえるかを真面目に考えよう、という話。

<報告書>http://www.mlit.go.jp/kankocho/tanoshiikuni-kento.html

 

日本国内の今後をうらなう上で、今海外が向かっている方向性つまりトレンドを踏まえた活動は、今後国内の景気を上向けるのに無視してはいけない要素ですが、私たちはそれが頭ではわかっていても、行動につながっていないように思えるのは残念なことです。

その海外でのトレンドを実感できるのは、先のオリンピックでも例年になく盛り上がったパラリンピックや、今アメリカで問題視され若者のムーブメントが注目される学校での銃規制、米だけでなく国内でも女性蔑視やパワハラへの嫌悪感の動きです。

 

後者は今回おいておくとして、前者の身体的ハンディを負った人たちへの動向が、ここ数年で商業的に見直される時代に入っており、地方観光としてもその動向はなんとしても取り込んでおきたい改善点になるでしょう。

今回紹介するのは、そのサポートや改善になる新しい技術としても注目できると思い、取り上げてみましたが、目の不自由な人々は足の不自由な人と比べても多く、その人々を観光客として見た場合に、記事の技術はとても役立つものです。

 

gigazine.net

目が見える人も見えない人も読むことができるユニバーサルフォント「Braille Neue」 - GIGAZINE

 

見える人でも見えない人でも、同じ視点で情報を得られるという発想は、まさにユニバーサルデザインの王道であり、とても興味をそそられるものであり、また今後もこうしたコストカットにつながるものの考え方は、地方のような事業的に大都市と比較して、コスパが悪くなるケースではまさにトレンドにすべき発想として注目していきたいです。

 

 

時代の過渡期に求められる、職業意識のリニューアル

 

長距離バスでの事故が繰り返されて久しく、タクシードライバー3K秘話とも合わさって、旅客運送業の人材確保はままならないようですが、私たちの足としてまた地方交通の要として不可欠なだけに、国も旅客運送に携わる人材確保の課題に対応を進めている、というのが今回紹介記事です。

この深刻さは数日前に発表された、日野自動車フォルクスワーゲンの技術提携が示すように、緊急を要するインフラ整備改革が、需要のスピードにいかに追いついていないかを、私たちに知らしめたわかり易い例です。

 

www.asahi.com

普通免許1年でタクシーも 警察庁、受験資格緩和を検討:朝日新聞デジタル

 

 若年層世代のファーストジョブとしての選択肢を目標に掲げているこの取り組みは、大事な課題であり、道路交通法との絡みもあって警察庁が音頭をとって進めていますが、今までタテ社会だった官庁組織がヨコ方向の連携を伴った動きをしている点では、画期的なのかもしれません。

これからの子ども世代は、成りたい職業のナンバーワンが「YouTuber」だっただけに、仕事のバーチャル化とも言える流れに逆行するかのような職業が、彼らにとってこの先どれだけ魅力のある仕事に見えるかが、決して茶化しているわけではなく成功の鍵を握るということです。

 

このようなバーチャル化できない仕事は、電脳社会の未来であっても人の住む街が散在する以上、絶対に必要な職業であり唯一リアリティを実感する機会でもあり、自動運転やインフラが完備されるまで、一部でも不足が許されない業態だけに、国も緊急に動かざるを得ないということでしょう。

この時代の過渡期で橋渡し的な役割を担う業態は、将来性に魅力が無いように子どもには映るでしょうし、3Kと揶揄されればなおのことで、いかに職業としての魅力度をあげられるか、お堅い警察庁には荷が重くも感じます。

 

いっそ、この手の就業需要が薄いが不可欠な職業こそ、安定性を保証できるように公務員制度を導入するくらいの改革をし、その分事務的職務の公務員は削減するといった既存職業観のリバランスが、時代の過渡期における社会計画にあっても驚くことも無いほど、緊急度合は高いと思っています。

今後ミレニアルと呼ばれる新しい世代間では、ITインフラを軸にした社会感を持つようになるでしょうが、筆者含めアナログ的社会に生きてきた世代にとって、そのギャップをどこまで理解し、参画できるかが大きな課題でしょう。

 

toyokeizai.net

地震から2年「南阿蘇鉄道」の復旧が始まった | 鉄道漫遊記 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

 

新しい、職業価値観の共有

 

これこそ時代の過渡期に生きる私たちにとって大事なキーワードになりますが、既存の価値観から新時代の創造される価値への移動が、実は相当困難なことを実感している人は少ないのでは無いでしょうか、というより既に気づいていながら蓋をしていると表現した方が正確かも知れませんが、この心理的克服こそ根っこの課題です。

特に、上を忖度する慣習がなかなか薄まらない社会風土が根付く日本では、この変革を阻むとても重い要因になるでしょうが、返して言えば少子化で人材不足が明確な現実に対し、筆者のような現役世代が古い価値観をどう整理し、譲歩と合理的な価値観を、少子化で人材不足が明確な新世代とこの現実をどう共有していくかが、人不足問題の解決に必要な、隠れたヒントになってくるでしょう。