くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

ローカルな、鉄路とバス路の運命や?

f:id:kromaryu:20170622065408j:plain

 

 ひところより国内の鉄道利用の向上が見られるのか、日常的に鉄道サービス関連商品のニュースが増えているのは、地域活性化にも喜ばしいことで、地方の鉄道廃線の動きがようやく一段落ついたものと思われます。

 今後、鉄道インフラの人工減少に合わせたダイエットは、いよいよ脂肪を落とした後の筋肉質な体作りに移行する段階を迎えたと言えるでしょうが、その次のステージで大手の取り組みはさておきその他の鉄道会社の現状から見てみましょう。

 

JR東日本が「フィギュア」に乗り出したワケ | 鉄道ビジネス | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

toyokeizai.net

 

 その工夫の跡は、関東圏や九州圏の企業に見られ、意外にも乗客数が潤沢思われる関東圏でも、企業が密集して競争原理が働いており、様々なサービス合戦で凌ぎを削っていて、乗客に好評を得ています。

 こういう点は、中京圏のようなJR東海名鉄がほぼ独占しているような特殊な地域の中では、競争原理が働きにくく独自化も手伝って、利用者側に喜ばしいサービスの改善は望めませんが、近鉄などが三重・関西方面の観光サービスに工夫が見られるなどが好印象です。

 

 一方でダイエットに未だ課題もあって、東北の第三セクターのように話題になる路線もある中で過疎部のそれは、地域住民の足として見直され統廃合が比較的し易い「バス路線(バス路)」に対して、「鉄道路線(鉄路)」は、インフラ統廃合が難しく、解決が遅れています。

 順調な統廃合や好ましい競争が進む地域がある一方そうでない地域は、地域活性化の主役となるべき地域・過疎地において、その維持管理コストの捻出がと人材確保ネックで、国へのさらなる協力を必要となっています。

 

鉄路の維持に国が責任を(畠山和也) - BLOGOS(ブロゴス)

lite.blogos.com

 

  本来、国が施す地方へのサポートは、不公平であるべきではないのですが、ここに来て資本力や人材能力の不均衡から、インフラダイエットの結果に格差が出ている現状では、そのバランスの見直しが必要なのかもしれません。

 この構図には、東京オリンピック開催において、衛生開催地の費用負担でもめる姿がダブリますが、中央が最も得をする仕組みがあるからこそであり、その仕組みからして組み替える予算の再分配を芯に置かないと、解決し辛い段階にまできているのではないでしょうか。

 

 この点については、国は鉄道インフラの面からだけでなく移住や、街そのもの統廃合という観点でも改善を模索しており、今後中央政策と地域の自治の関係として、残されたインフラ整備事業が、どのように進んでいくのかは避けられない課題です。

 また、肝心なローカル路線の廃止や運用の判断を早期に進めるのは、予算・体力の面では決断は地方に委ねられるだけに、覚悟と決断力が問われるでしょう。

 

 ただその一方で、幸いにも景気の上向きが期待できる今、その恩恵がまんべんなく行き渡っているわけではありませんが、国内観光を盛り上げる事で活用のヒントが得られるチャンスを得ています。

 インフラを残すか廃止するか何れにしても、国内観光のさらなる発展を工夫することで、ローカル線の再活用にも新しい可能性が生まれ、その知恵の共有は改善を前向きにし、人の流れを変える原動力になっていくでしょう。

ブラタモリ流の目線から名古屋いじリ

f:id:kromaryu:20170618161347j:plain

 

 「見せてもらおうか、ブラタモリの性能とやらを!!!」

 

 とか、やや上から目線での「ブラタモリ名古屋編」前後編チェックでしたが、他の地方と遜色のないタモリさん目線の、名古屋いじり爆発でした。

 前評判から、名古屋側がケンカ調子で構えられた状態での放映でしたが、名古屋もさすが堅実さをキッチリ出して、事前の番宣はもちろん市政のイベントなどにもしっかり乗っかってましたね。

 

 名古屋とタモリさんの過去の因縁と言いつつも、実はそんないわれも無いことが証明されて、名古屋も禍根を残さずに済んだと考えれば、バンバンザイでしょうか。

 筆者は、この番組好きですが、高低差マニアということでもありませんので、偉そうなことは言えませんが、この番組の歴史と地形が密接に関連していると言う独特の切り口に注目しているだけです。

 

 NHKの財産でもある歴史アーカイブを活かした歴史ドキュメンタリーはそれで面白いですが、新しい活用として企画されたこの番組は、タモリさんと言う個性を上手く活かし、斜に構えた視点でこれまたNHKの十八番である地方巡業バラエティー番組として、上手くまとめています。

 一見サラッと軽快に見せていますが、マニアが見ても唸るオタク満足感が、初心者にも手軽に楽しめてしまうのはなかなか無いです。

 

 ロケハンスケジュールでも、名古屋はいつになるんだろうと、待ち焦がれていてもなかなかやって来ない中で、一旦西日本を巡って東へ移っていく……すると何気にもしやと期待の高まる中で「今度は名古屋でブラタモリ!」とか予告されたら、もうハートを鷲掴みですわな、もう。

 名古屋は、NHK系のドラマなどを教育で「中学生日記」や、総合でも単発ドラマの制作で市民も馴染み深く、ある種の特別な期待感を持っていると思いますが、今回のブラタモリ名古屋編は、昔から培ってきた地方との制作連携をしてきた結果の盛り上がりだったのかもしれませんね。 

 

なぜ『ブラタモリ』名古屋編はこんなに話題沸騰したのか?(大竹敏之) - 個人 - Yahoo!ニュース

news.yahoo.co.jp

 

  観光整備に盛り上がる名古屋市や愛知県始め、東海地方にとって、今回のトピックは、色んな意味で刺激を受けたと思われますし、名古屋の新しい側面を発見するとても有意義な番組として、ブラタモリは一石を投じたと感じました。

 筆者的にはたまたまロケ地を事前に観光していたこともあって、大阪編はもなかなかおもしろかったのですが、単に歴史とか地理とか文化とかをゴリ押しして、アピールするのでは無く、あるべくして有ったそれらの魅力を、どうすれば味わってもらえるか、全く無知な人にも順序よくストーリーを感じて貰えるかを、改めて考えさせてくれました。

 

 最後に、前にも紹介させてもらってますが、地形を絡めて地域の史跡や新しい町並みの変化を、ご自身の足で稼いだ膨大な写真や、資料で楽しませてくれる、お気に入りのブログを紹介して、終わりたいと思います。

 やはり、東京の情報集積力には感嘆を隠せませんね。

 

 

墳丘からの眺め

massneko.hatenablog.com

この国と、愛知の産業の将来性をマジコメしてみる

 f:id:kromaryu:20170616074716j:plain

 

 国内では久方ぶりの政権継続によって、賛否両論ありながらも安定した経済政策が進んでいますが、愛知県でもその恩恵は得られているのでしょうか。

 まず取り上げないといけないのがトヨタ自動車産業で、タイムリーな時事としては、6月15日に愛知県お膝元のトヨタ自動車株主総会が開かれ、異例な数の株主が参加するなか、中長期の将来展望に不安を見せる質疑が出たことからも、自動車産業の重要な転換期を迎える大企業の行く末が注目されています。

 

トヨタ株主総会、章男社長が涙を見せたワケ | 自動車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

toyokeizai.net

 

 次に気になるのは、その産業を支える次世代人材の話題ですが、愛知県内の機械産業を支える若者達の就職率は、前年度の結果で見て順調に改善されていて、これは頼もしい限りであります。

 こうした働き手の安定した伸びの中で、今度は就業先であるトヨタや三菱などの大手を含む機械産業の将来性は、好景気の途上では一見気に病む事もないのかもしれませんが、この地方の将来性を占う上でも今回マジコメしてみます。

高卒の就職決定率 愛知は過去最高99.8% 3月末時点 :日本経済新聞

 

 さて中小企業においては、未だ明るい話題が多く見られませんが、大手においてはチャレンジングな話題も報道されるなど、前向きなスタートと伺えます。

愛知製鋼、中国で4割増産 - scoopnest.com

www.scoopnest.com

 

  今特に名古屋駅(メイエキ)周辺の開発が盛んで、日に日に変貌していく姿は目を見張るものがあり、商業面での集客力はニュースで見ない日が無いほどの好景気ぶりです。

 インバウンドを見込んだ観光面などサービス産業での活性化は、これからも順調な伸びを示すのに誰一人異議を唱える人はいないでしょう。

 

 やはり気にかかるのは、従来からこの地方をささえて来た主産業の将来性で、連日のようにニュースとなっているトヨタ自動車を筆頭とする自動車関連や、三菱重工で扱う航空機・ロケット・自動車関連でしょう。

 トヨタ自動車は言うまでもなく業界では世界一ニを争うトップメーカーですが、業界は今大きく流れを変えようとしています。

 

 自動車はかつてのレシプロエンジン車から、電気自動車にその主軸を変わろうとしていますが、本来ならトヨタ自動車が読んでいた通りまだ先になる筈だったのが、中国政府の電気自動車普及政策を急激に推し進め出した事で、一気にその勢いが変わってしまいました。

 この春に開催された上海モーターショーで、各メーカの力の入れようが明らかになったように、業界の電気自動車へのベクトルが一気に上昇している実感が増してしまったようです。

 

トヨタの「存在感」が実は薄くなっているワケ | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

toyokeizai.net

 

 この変化で、元来から中国市場で苦戦していた同社は、読み違えも合わせて立場が危うくなったのでは? と懸念出かねないのですが、この出遅れについては、同社内で電気自動車開発には否定的な首脳陣が少なからずいた事が大きいのでしょう。

 トヨタ自動車のようなピラミッド型にリスク分散した下請けシステムが、ネックになっているようで、一気に電気自動車にシフトしてしまえば、下請け企業の仕事が無くなると言う大企業ならではの雇用問題を抱えています。

 

 非電気自動車は、車体のフレームシャーシーのノウハウは基より、エンジンなどの駆動系のノウハウで優劣がつきやすく、トヨタ自動車コスパの高いノウハウでトップに君臨していました。

 それに対し電気自動車は、エンジンが要らないので格段に開発が容易で、振興産業の台頭が目覚ましい、似て非なる自動車産業と言えますが、国内外大手自動車メーカーでも、電気自動車に力を入れていたメーカーとの、差がここで一気に出ている事を含め、トヨタ自動車のアドバンテージは無くなりつつあるとの見方もあるようです。

 

 同社も、昨年末から、電気自動車開発チームを編成しているようですが、大手メーカーとしては、お粗末な対応と揶揄されかねません。

 この遅れを取り戻す動きに加速がついてはいて、さすが世界トップクラスの開発資金力を誇る同社だけに、異例の挽回大作戦が対トランプ陣営アメリカへの産業対策問題と並行して、どこまで挽回できるかが愛知の産業の行く末を大きく左右しそうです。

 

  また、MRJの今試験飛行で米認可取得で生産が遅れに遅れている三菱傘下の三菱航空機も正念場のようです。

 

 5年前は、70年ぶりの国産初ジェット旅客機として大きな話題を与えましたが、やはりその間に業界の構造は大きく変わっており、初号機そのものの開発製造までは順調でしたが、実質上デファクトスタンダードとなっている、厳格な米国の型式取得の飛行テストに想定外の時間がかかっており、量産スケジュールの目処が立たない状態に追い込まれています。

三菱重工業と三菱航空機、MRJ最終組立工場で短胴型「MRJ 70」の組み立て開始 米国での飛行試験に新設計の量産機を追加投入へ - トラベル Watch

travel.watch.impress.co.jp

 

 上記事のように、少しでも平行開発をすすめるべく、短胴タイプのバリエーション製造を開始する明るい話題も出てはいますが、先行機種の型式証明の目処が立たないうちは、胸をなでおろすまでには至らないでしょう。

 何より今回の国産初のジェット旅客機構想で詰めの甘かったのは、世界基準の把握の甘さと、それに十分対応できる人材不足、加えてそれを想定しての販売スケジュールとのすり合わせノウハウの欠如でした。

 

 ただ、悪い話ばかりではなく、業界恒例のパリ航空ショー出展を決めたMRJは、このショーを大きな転換点としているようです。

 

「MRJ」納入、19年に前倒し

newswitch.jp

 

 当初から国を挙げての日本産業技術の売り込みを海外に推し広めた政府ではあるものの、思わぬ誤算が相次ぐ中で、政府のお墨付きらしき記述は鳴りを潜めており、三菱航空機単独の責任問題のように報じられ、その重圧は計り知れないものがあります。

 しかしながら、何と言っても新幹線事業と併せて国を挙げて世界市場に打って出るお話ではありますので、政府主導で始まった「ジャパンブランド」をしっかり売り込む戦略を成し遂げてほしいものです。

 

 日本の二次産業の代表でもある中京工業地帯の産業界の課題は、例外な他の国内二次産業の課題に他ならないのは、地域創生を見据えている今どの地域でも無視できる問題ではありません。

 今回取り上げた課題は氷山の一角に過ぎないわけですから、ロシアとの北方領土問題絡みの相手地域内での産業提携の話題が出ていますが、領土問題とは本来本筋からそれていて、そちらより産業構造の課題解決は国交問題とは別々にしておかないと、複雑になりすぎて二兎どころか一兎も得られずに終わる悪循環になりかねないのではないでしょうか。

 

 最後に、私たちは一見順調に連立政権下での経済復調を享受しつつはあるのでしょうが、その一方で防衛と称しながら政府は、景気上向きをいいことに国民の期待と異なった動きをしているようにも伺えます。

 最近では、今後単独での対外防衛の準備を声高にしている政府の風潮ですが、原則自己防衛に力点をおいたり、治安を衛る名目で言論の自由を不安視させる法案可決が気になります。

 

 また、米調査でも出ている通りCO2削減には影響が無いと解った原発再稼働不要論など、すこしづつ国民総意とズレた政策を進めているような動きを、いくら経済成長名目や便利さやゆとりを得られるとは言え、その分借金は増えています。

 むしろ政府は過去の発展失敗のつけをチャラにすべく、自らの功績を正当化するために税金を使っているようにも見える、安倍内閣の経済成長政策。

 

 その前にすべきなのは、無駄な予算を削減する目処を立てながら、次世代への借金と言う名のつけを先送りを減らすことであり、安倍総理が安保70年談話の際に高らかに宣言した、

 

「戦争のつけを次の世代に回さない」

 

 という言葉と合わせて、経済面でもつけを残さない政策を軸の政策を、心がけてほしいものです。

 

日本と海外、接客サービスの常識とは?

 

f:id:kromaryu:20170417170454j:plain

 

 国内外へ航空機で旅行される場合、慣れた人ならもしかしたらご経験のある方もいらっしゃるとは思うんですが、予約して航空券を取得していても、乗れないことがあるのはご存知でしょうか。

 このイレギュラーケースで最近物議を醸し出しているのが、米ユナイテッド航空の旅客機で実際に発生した「乗客の引き摺り下ろし」のニュースでした。

 

ユナイテッド航空に新スローガンの提案が続々「お客様を世界中引きずり回します」

www.huffingtonpost.jp

 なかなか挑戦的なスローガンですわな、、こんな逆ギレとも取られそうな、日本人的なサービス品質や常識で言えば、

「ありえねー」

とも言えるお話は、筆者は初の単独(非ツアー)でその憂き目に遭うことはありませんでしたが、実際に少なからず発生しているらしく、旅慣れした人から言わせれば、

「あるある」

なハナシなんだそうです。

 

 こんな話を記事るのは、創生に盛り上がる中で旅客機で観光にやってくる人が、出くわすトラブルとして、また筆者が経験した事もあって、おもしろいなと感じたからです。

 この初春に台湾へ単独旅行をした事を書いたのですが、今思えば結構リスキーな計画だったと述懐しているんですね、いわゆる「あるある」らしき体験をしてるんです。

 

 今回はさすがに搭乗拒否はありませんでしたが、最終日帰国の段になって早朝(朝一便だった為、桃園空港で夜明かし)さて搭乗手続きのはずが、待てど暮せどいつまで経っても手続きが始まりません。

 場所は台湾、中国語圏で周りのスタッフ・乗客の9割以上は明らかに中国語しか話さない人で、何を騒いでいるのか全く???の孤立無縁状態、30分以上経った頃ようやくモニターに、中国語と英語で曖昧なシステムトラブルで発券できない、と言う説明が入って最低限の状況は理解できました。

 

 更に小一時間にもなろうかとした時、金髪の青い目をした女性が、

「名古屋で今朝約束がある!間に合わなかったら、どうしてくれるの!」

と言った調子でスタッフにまくし立て出して、団体ツアーの添乗員らもクレームを出し始め、ようやく緊急措置が考慮され、最も早く着かなければならない名古屋(NGO)便の客から手動での航空機手配が始まって、一時間程遅れて無事に桃園空港をテイクオフできました(汗)

 日本人の筆者は、おとなしく忍の一字でジェントルマンを決め込んでいたわけですが、こういうときは物言う行動力が大事かな、と反省しました。(因みに先の外人女性の人格を誤解されると何なので追記しますが、たまたま彼女とは帰りの電車も同じで近くの席だったのですが、関心な事にお年寄りが乗車してきた際に席を譲るような淑女な面もある方です)

 

飛行機の「オーバーブッキング」なぜ起こる? そのとき、日本の航空会社の対応は | 乗りものニュース

trafficnews.jp

 

 話題はオーバーブッキングの話に戻りますが、こういったトラブルでもオーバーブッキングに関しては、意図的に航空会社は行っているという事実が、ユナイテッド航空機での引きずり下ろしになっているようで、常習化するのは結局旅客料金を安くすることにも関わって来るため、利用者側も声を大にしにくい面もあるために、せめて皮肉でモノを言うしか無いようです。

 常習化しているらしいとは言え、基本あってはならない不親切な事であり、今回の話が問題になったのは、権利のごとく物理的に席確保不可能な状況で、加えて交渉しても降りて良い人がゼロだったために、ユナイテッド側が警備員に強制的に降ろした過激な行為が、皮肉られているという図式みたいです。

 

CNN.co.jp : デルタ航空、座席譲る乗客に百万円 定員超過時の補償金

www.cnn.co.jp

 

 本来なら、大枚を払って楽しむのが筋なので、こんなことは遭わないのに越したことはないのですが、旅行の予定は十分ゆとりを持って計画するに越したことは無いのでしょうね、そうで無いとせっかくの保養がストレス貯めて終わっちゃう、なんて残念な話で終わりかねませんからね。

 こうして、渡航して来られる人々と同様の経験をしておくことは、観光客をお迎えするおもてなす側からしても、ねぎらう気持ちを自然に起こさせる良い体験にもなるかなと思いましたし、国や認識が日本のそれとは相当の隔たりがあるのを感じてほしかったので記事ってみたのですが、搭乗窓口でも筆者が実感したのは、日本の応対スキルは最高だということでした。

 日本で接客に携わっていらっしゃる方、これからもその誇りを忘れずに自信を持ってお仕事してください、我が国のサービスは当にジャパンクオリティは世界でも最高水準ですよ。

 

いいね!とまた違う、一般モニターのアンバサダー効果

 

f:id:kromaryu:20170609184543j:plain

 

 筆者がこの名前を耳にしたのは、ディズニーランドの「大使」に当たる親善大使としての職業を知った時でしたが、このネーミングがそもそも日本では概念そのものが無かったもので、当時目新しさと違和感さえを憶えた記憶があります。

 最近では、当たり前のように効く和製日本語にも思えるネーミングですが、本来はマーケティングに導入される手法にまでなっており、メーカーの新しいモニタリング方法としても、活用され初めているようです。

今流行りのアンバサダーとは一体何か? - SFA Hacks - SFA徹底攻略!SFAの今を伝える

sfahacks.com

 

 最近、マクドナルドの記者会見で発表されたマックファン・イベント「アンバサダー」というモニターワークアウトについて、すでに参加をされている方や、新しいユーザー参加型のスタイルとして賛否両論出ているようです。

 こうした比較的新しい試みにも相当短期間で拡散する情報のスピードの速さは、付いていくのも大変なほどで、この流れはますます加速していくものと思われますので、早いうちに触れておきたいと、記事ります。

 

 評判が急激に改善されてきたマクドナルドの、最近の消費者目線でのトピック・イベントの注目度は目を見張るものがあって、経営者の手腕を180度ひっくり返すものですし、国内の厳しい評価をものともしない勢いを感じさせます。

  マクドナルドのように、アンバサダー(ディズニー風に言えば大使?)という評価制度はいかにもアメリカ風でとても馴染んでいますが、他社でも酷似した手法を採取り入れている企業も飲食関連メーカーを中心に多く、これからの速攻性を期待する評価方法としてフツーになっていくのかもしれません。

 

 情報拡散の多様性としては、とても面白い試みではありますが、今まで主流のモニター精度のひとつとして注目され、特に食品関連のモニター表現となっているようで、WBSでもコメントしていましたが、評価方法としてはいかにメーカー側がその効果をわきまえられるかが、定着へのカギになりそうです。

 

 加えて勝者参加型をうたうもののドライにみれば、あくまでも企業が消費者に行うマーケティング・コントロール手法のひとつである点を、私たちは忘れてはなりません。

 

 参加者側の評価がメーカー側にひっぱられるので、客観性にどうしてもフィルターは関わりますし、メーカー側にコントロールされるような仕組み(規約中に評価者独自性を制限する項目があったり、故意に個人情報表示がメーカー側に任されているなど)のものがあった場合、その評価の信ぴょう性や、公平性を削ぐことになります。

 また、ネット上の話題は、ユーザー目線で語られる点ではいままでは良かったのですが、これからは「なりすまし」も常習化したり巧妙になるでしょうし、専門家と言うレッテルの価値が薄まってきそうなので、その点では情報の出先が明確な、TVや新聞などのメディアの意見も取り入れないと、バランスがくずれて曖昧な評価基準になりかねません。

 

 評価側の個人情報は、公平な評価を期待する側としては、従来の試作品モニターのときのように完全秘匿するか、逆に素性・立場をある程度明かした上で評価しないと、どの程度消費者側の目線で公表しているか、曖昧になります。

 今後生音声での評価のしくみができればまだ声の調子で信ぴょう性は判断しやすいでしょうが、文章だけの評価は今日日モノ書きになれてきた人にとっては、何とでも表現できますので、今後モニターの信ぴょう性や透明性はどう分かりやすくするかは、ひいてはメーカーの信頼性にもつながるものです。

 

 どうあっても、消費者が消費者を迷わせるようなことにはならないことを期待したいですが、IT情報網を使いこなし方によっては、両社すべてが主役になりうる時代になった昨今では、よりメーカー側の消費者情報の取り込みがより巧妙になってきます。

 絶対的に確度や質の高い情報は、入手がますます難しくなるでしょうから、複数の情報を比較して個々の判断が大切になるでしょうが、その時の結果には全て自由と責任が、よりはっきりとついてまわるのは言うまでもありません。

 

東海でおこった幻の大震災に学ぶ

 f:id:kromaryu:20170607074252j:plain

 阪神淡路大震災や東北大震災、熊本地震に教訓されるように、地震大国に住まう私たちはこれからも大地震と付き合いながら、成長を続けなければならない立場にあります。

 今回は筆者の最も身近な震災について記事りたいと思いますが、地元の人でも今ではその震災の悲惨さを語れる人は少なくなっているようで、筆者も父から体験談を聞いた者として、伝えたいと思います。

 

三重)語り継ぐ、昭和東南海地震 情報統制下、実情は:朝日新聞デジタル

www.asahi.com

 

「飛ぶ鳥が、まるで翼を失ったように、地べたに落ちてくる……」

皆さんはこの光景を思い浮かべられるでしょうか。

 これは、大正末期生まれの父が生前筆者に語ってくれた、戦中(第二次世界大戦)東海地方で起きた未曾有の大地震の光景だそうです。

 

 あまりに衝撃的だった父の体験談に、聞いた当時耳を疑っていました。

 まだネットが普及する前の話ですが、どんな地震だったのか当時の筆者はできる範囲本などで調べたのですが、大した情報はなぜか知れませんでした。

 これを昭和東南海地震とあとで知ることになるのですが、当時戦事の中で情報を残すどころではなかったのでしょうね、被害詳細やその規模は大方謎に包まれてしまった、リアルな「幻の大地震」だったのです。

 

 過去の歴史を口伝で残される場合、どうしても客観性が削がれてしまいがちですが、父の語った記憶は数は少なくとも、写真に切り取ったようにシンプルで明確でした。

 父の体験は、愛知県半田市のものですが、当時武器の製造工場の一つで働いていたときのものだそうで、彼はたまたま昼か何かの休憩時間に工場から外に出ていた際に起こったと、言っていました。

 

「大気が気味の悪い音で唸り出した、空が黄色く変色した」

「地面が凄まじい勢いで垂直に揺れ、立っておれなかった」

「得意の匍匐前進は基より、這うこともままならず、転がって移動するのがの精一杯だった」

「レンガ造りの工場は間もなく瓦礫と化した」

「揺れが収まったあと工場に戻ったが、うろつく工員の腹が真っ赤に染まり、抑える手を話すと、内臓が流れ出てきた」

「助けて……と懇願するが、何もしてやれなかったのが今でも悔やまれる」

 

 先の飛ぶ鳥が空から降ってくる下りや、空色が黄変して唸る光景は、筆者が幼少時に食い入るように見ていたTVドラマ「日本沈没」の一場面でも出ており、それなりに臨場感を持てたほど、説得力のある説明でした。

「将来大地震が起こったときは、絶対に立って逃げられんから、転がってでも安全な場所に逃げろよ」

 というのが、息子の私に教えてくれた教訓でした。

 

 それ以来、私は小さな地震が起こる度に、父の語りぐさを思い出しては身の締まる思いをするのですが、父もなくなって数十年経過した今も、幸いにも大震災を体感することなく、無事に過ごせている事に感謝の念が耐えません。

 

 しかしながら、この間にも国内の他の地域で発生した大地震では、こう言った教訓がどれだけ生かされたのか、語れる立場にはありませんが、かつて起こった大震災は日本各地で爪痕を残し、口伝としてではありますが残されてはいます。

 これは、機会があるごとに国や自治体がデータベースとして集積し、事あるごとに公開や資料として、国民全員が共有できる仕組みを作ってもいいのでは無いでしょうか。

 

 紹介記事のように、リアルな語り部はいずれ寿命を終えれば聞けなくなってしまいますから、現代の情報共有が便利な時代において、地震と付き合って行かなければならない私たちにとっては、いつでも紐解ける辞書のように共有できて然るべきでしょうし、先達の貴重なアドバイスは私たちの代で消してしまわぬように、最大限の工夫を施したいものです。

 

 そして、インバウンドをより加速させるにあたって、地震情報を隠すのではなくて、起こるときは起こってしまう現実を、訪問者に少しでも安心してもらえるように公開するのは、地震大国ニッポンの彼らに取る「最大のおもてなし」とすべきなのでしょう。

 

WWW(笑いじゃないゾ)は地域を救う!?

f:id:kromaryu:20170602070248j:plain

 愛知県は、久方ぶりに自然人口増減の統計で、前年を下回ると発表されて日経でもニュースされたようですね、これは名古屋市長久手市のような人口増加都市に比べて、それを下回る県内自治体が出てきたことを意味しますが、この傾向が著しい都市を消滅可能性都市と呼ぶ向きがあります。

 

愛知県人口動向調査結果 あいちの人口(推計) 月報 平成29年4月1日現在 - 愛知県

 

 消滅可能性都市のトピックは、当ブログのメインテーマである地域創生の中核をなす問題だけに、これからどのように推移していくかは今後も取り上げていくつもりですが、下記記事にてその問題を住民に問うたアンケート調査のまとめがされていましたので、記事リます。 

 

まちが消える?持続策は? アンケートで探る地域再生 - 西日本新聞

www.nishinippon.co.jp

 

 消滅って……もう少し言い方もありそうですが、敢えてこのくらいのインパクトがあった方が、記憶に残りやすいという効果は期待できるのかもしれません。

 人口の多い都市部や通勤に便利なその衛生地域に住まう方にとっては、すでに折込み済の対策なのでしょうが、東北や熊本震災でレビューされたように、災難があろうと馴染んだ地域から離れず、住み続ける人も多いです。

 

 これを選択の自由と割り切るのは簡単かもしれませんが、過疎を憂う必要の無い都市部であっても災害やストレスのリスクからは逃れられないのは、同じでむしろ我が家を購入する価格は高く、人付き合いも希薄な都市が本当にベストな選択肢かどうかは、最近考え直す人も増えています。

 その選択肢の中で、私たちはもし移住する機会がある場合に、バランスの良い選択を模索していますが、その際目先のメリットを優先する人が多ければ、今後も人口バランスはますます偏っていくでしょう。

 

 それに加えて消滅可能性都市と決めつけられた時点で、ますますその傾向に拍車がかかる災難は、人口減少する地方都市にとっては大きな迷惑でしょうが、逆に選択肢としてのゆとりあるローカル生活がフォーカスされれば、偏りの傾向も少しは変わってくるというものです。

 このさじ加減を本来国がコントロールすべきところですが、今現内閣では都市部中心にした経済成長を最優先しており、地方は実質上自力で経済活性化や人口問題を解決せざるを得ないように見えます。

 

 見方によっては、それだけ日本そのものの経済成長の限界を見越して、都市部に一極集中させているのかもしれないですが、過去の急激な経済成長の中で、卸などの中間利ざやで運営する中小企業が異常に多いこともあって、国内の小規模企業の乱立は、人口減少期に向かう中で企業の淘汰の大きな問題になるでしょう。

 特に地方における中小零細企業のその問題は、過疎化異常に収集不可能なほど一気に起こってくる気がするだけに、人口減と就職難が同時に起こると体力の無い自治体は、収集がつかなくなるかもしれません。

 

 現実的に、今後地方は自力で自治体と企業が一体化して、地域周辺を総合的に対策していく手立てを考え出す必要がありますが、先のアンケートの意見にもあるように、自治体職員人材のスキルアップはもちろんですが、加えて住民に地域参加意識を持ってもらい、今以上にボランティアの常習化を成し遂げた自治体は、人工増加の取り組み以前に魅力作りに役立てる必要があるでしょう。

 今近所付き合いの希薄な傾向で、町内会の役回りをあれこれ理由をつけて断る家庭があるのは、皆さんも思い当たるところがあると思いますが、昔のように良くも悪くも近所の住民への関心を持つ日本独自の慣習の、悪いところが最近はクローズアップされすぎているだけに、住民それぞれが良い面を見直すことで、その恩恵を再認識できるはずです。

 

 また、地場の企業連携によって地域独自の文化や観光面での、新たな事業お越しを時間がかかる話だけに、ゆっくり長い目で育てる必要もあるでしょう。

 メディア、特にITの発達した今は地方のデメリットであった、距離の格差が目減りしてきていますので、新しい世代を核にしてネットメディアを積極的に活かした、観光やグルメ・情報発信をきっかけとした事業おこしを開発していくのも大事でしょう。

 

ロケ地コーディネート「ロケスタ」が地域創生に新たな風を吹かせる!世界中の映像制作者が注目!日本最大のオープンロケセットをオープン!|株式会社ろけすたのプレスリリース

prtimes.jp

 

  こういったかつてない問題に対しての、自治体や企業・住民の意識改革と歩み寄りを進めるには、人口の少ない地方都市のほうが柔軟に動きやすいはずですから、これからの地方創生は、大胆なほど低リスクなネットメディアを活用した、情報発信の工夫が、大きな鍵になって来るのでしょうね。

 ただ、新しい手法なだけに二の足を踏んだり、成功事例待ちの姿勢ではせっかくのネットメディアのメリットが活かせないだけに、ある程度の覚悟を持って低リスクなネットで試行錯誤するほうが、一歩抜きん出るには早道であることに意外と気づかないかも知れません。